6:革命的アレルギー性気管支喘息の根本治療法 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・(5) 何故ステロイドホルモン剤や抗アレルギ-剤や抗ヒスタミン剤を用い続けるとアレルギー性気管支喘息は治らないのか?

 症状を一時的に止めるということは、IgE抗体の生産と消費を見かけだけ抑制し同時に他の免疫反応を一時的に止め、その結果症状が一時的に良くなるだけです。

つまり症状が良くなるのは免疫反応の抑制の結果、一時的には症状は起こらなくなりますが、薬が切れると再びIgE抗体の産生と利用が勢いよく始まりアレルギー性気管支喘息をさらに悪くするわけです。

つまりステロイドホルモン剤、抗アレルギ-剤や抗ヒスタミン剤などを使えば使うほど見かけはIgE 抗体を減らすことは出来ますが、実際はIgE 抗体生産のシステムを一時的に寝かせているだけで、後でどんどんIgE抗体が増えていくのです。

強力なステロイド内服剤やステロイド注射を用いればIgE抗体をほとんどゼロにすることもできます。

しかし使用を止めると必ず抑制したぶんだけ勢いよくIgE 抗体生産が再開して症状が始めより必ず悪化するわけです。

( 正常な人のIgE 抗体は100(IU/ml) 前後までと言われますが、70000(IU/ml) まで上昇したアレルギー患者がいました。) 元来、アレルギー性気管支喘息は気管支の細胞の問題ではないのです。気管支はただ単に体内に異物が入ってくるルートにすぎないのです。

従って、アレルギー性気管支喘息は人体全体の免疫の問題であって、決して気管支の問題ではないのにもかかわらず、ステロイドホルモン剤を内服させ直接に体内に取り込ませたり、噴霧器などで気管支から吸収させたりして、体内の免疫反応を一時的に止めることによって、見掛けの気管支の炎症症状を良くするだけなのです。

 抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤はステロイドの作用の一部を持っており、アレルギーの免疫反応の一過程の働きを一時的にブロックするだけですから、薬が代謝されてしまうと一時的な反応の阻止力が無くなり、また再び反応が勢いよく開始されるので多少ともステロイドと同じようなリバウンド現象が見られるわけであります。

(6) したがって松本医院におけるアレルギー性気管支喘息の根本治療は何か?

 
 ステロイドホルモン剤、抗アレルギ-剤や抗ヒスタミン剤などの免疫抑制剤を絶対使わないで漢方煎剤を用いて自然後天的免疫寛容を目指すことであります。

アトピーの場合と違ってアレルギー性気管支喘息の反応部位は極めて狭いので漢方煎剤を飲めば様々な症状は極めて短時間に消えてしまいます。

 元来、誰でもIgE抗体 は100(IU/ml)くらいは持っています。

(従って濃度の極めて濃い多種多様の異物が体内に侵入すれば、全ての人がアレルギーを起こす可能性がありますから、果たしてアレルギーが病気であるかどうかが問題になります。これについては後に議論します。)

しかし異物を認識する能力の高い優秀な人はIgE抗体 を100(IU/ml) 以上に作って異物を排除しようとする時に目に見える症状がアレルギー症状として出るわけです。

従って初めて症状がでたらすぐに来院され、漢方煎剤を飲まれればアレルギーの症状はたちどころに全て消えてしまいます。

アトピーの場合は反応の起こる皮膚の広さが非常に広いので、ステロイド剤、 抗アレルギ-剤や抗ヒスタミン剤を使用してから来られると、必ず一時的に症状が悪化しリバウンド現象( 反跳現象、 禁断症状、離脱症状) が出現し、どんどんIgE 抗体が上昇して、IgE 抗体が上昇すればするほどアレルゲンとの結びつきが激しくなりどんどん症状も皮膚から出やすくなり激しくなります。

しかしアレルギー性気管支喘息の場合は気管支という極めて限られた狭い場所がアレルギー反応が生じる場所なので、リバウンド現象というのはほとんどの場合見られません。

しかし強力にステロイド剤の代表であるプレドニンなどを長期に服用してきたときは、プレドニンを急に止めるとリバウンドが出ることがあるので漢方煎剤を飲みながら徐々にプレドニンを減らすことができます。

これが可能なのは、ステロイドよりも漢方煎剤が気管支を拡張したり、気管支の炎症を除去したりする力が遥かに強いからであります。

このような優れた能力が漢方煎剤にあるにもかかわらず、医学部の教科書の気管支喘息の治療薬として載せられていないのは極めて残念です。

 またアレルギー性気管支喘息の治療をしてきた人は、実を言うと知らず知らずの内にアトピーの治療をしてきたことになるわけです。

というのは、アレルギーの種類が違っても現代のアレルギーの治療はとにかく人体で生じている正しい免疫反応を抑制するだけですから、全て同じ治療だからです。

このような人は現代のアレルギー性気管支喘息の治療を止めて漢方煎剤を用いて気管支を拡張させてやると、喘息の症状は無くなりますが、逆にアトピーの症状が出ることがあります。

これは抑制されてきた免疫が活性化されたためです。

ところが気管支で使われるべきIgE抗体が皮膚で使われアトピーになるので気管支喘息で死ぬことが無いという保証を得たようなものでこれは都合のよいことなのです。

(漢方煎剤が免疫を抑制しないで気管支を拡張できるメカニズムは現代医学では解明できません。これも今後の課題です。しかし漢方煎剤による喘息治療でアトピーが出るのは漢方煎剤が免疫を抑制しないという間接的な証拠にもなります。というのは、もし漢方煎剤に免疫抑制の力があればアトピーも出るはずはないからです。しかも最後はIgE抗体は作れなくなります。これを私は自然後天的免疫寛容と呼んでいます。)

結局は現代のアレルギー性気管支喘息の治療はアトピーの治療と同じく免疫を抑制するだけですから、抑制が外れると出やすいところにリバウンド現象のアレルギーが出てしまうのです。このリバウンド現象はそれまで使ってきたステロイドや抗アレルギ-剤の量に比例します。

またどのようなステロイドや抗アレルギ-剤を使ったかにも依ります。

ステロイド注射が最悪です。つぎにステロイド内服剤や抗アレルギ-内服剤が悪者です。

従って何はともあれ、まずはステロイドや抗アレルギ-剤、抗ヒスタミン剤や抗炎症剤の使用を止めさせることです。

 ところで、ステロイドホルモンという薬は人体で必要な量だけ作られ、多くても少なくても病気を引き起こします。

ところが、臨床においては病気の治療に最もよく使用されている薬であるにもかかわらず、何故すべての炎症に効くのか全く知られていない得体のしれないホルモンであります。

(ステロイドが炎症に効くメカニズムを完全に解明すれば必ずノ-ベル賞をもらえるでしょう。)

 現代の難病と言われる全ての膠原病や、リュウマチ、アレルギ-、アトピー、喘息などに用いられて、一時的に極めてよく効くのですが、止めると多かれ少なかれ必ずリバウンド現象( 反跳現象) が出ます。

時には他の華々しい副作用が出ることがあります。

ステロイドや抗アレルギ-剤を止めさせると口で言うことは簡単ですが、しかし実際はこれほど難しい事はないのです。

何となれば弱いステロイドが効かなくなるとさらに強いステロイドを用いざるを得なくなります。

ステロイドを止めると始めよりも症状がひどくなるのは、まさにステロイドは麻薬の性質を持っていると言えます。

従って必ず禁断症状(薬を止めたときに出る症状)が出現します。

もっとくわしく何故禁断症状が出現するかと言いますとステロイドや抗アレルギ-剤はリンパ球や他の免疫にかかわる細胞と結合して、それらの免疫細胞の遺伝子を変え免疫反応を一時的に抑制するだけですから、結合が切れると人体は自分の正常な遺伝子を取り戻す為に再び一挙にに免疫反応を行い症状がひどくなるわけです。

(このリバウンドのメカニズムも本当は謎です。)

ステロイドや抗アレルギ-剤や抗ヒスタミン剤の使用が多ければ、それだけそのような薬剤に結合しているリンパ球や免疫細胞が多いわけですから、多いぶんだけ薬を止めた時の免疫反応が強くなるわけです。

このようなステロイドや抗アレルギ-剤で止められていた正常なアレルギ-の抗原抗体反応を起こさせ、最後は人体に大量に入り込んだ農薬をはじめとする化学物質という無限の抗原(アレルゲン)に対しては有限なIgE 抗体は永遠には作り続けることが出来ないのだという事を自然に知るようになるわけです。

日本においても何千万人ものアレルギーを引き起こす汚染環境を敵に回して、一人の人間の免疫がそれを永遠に排除する戦いに勝つことは不可能なのです。

これを自然後天的免疫麻痺、自然後天的免疫無活動、自然後天的免疫寛容と私は名付けています。

(このメカニズムを完全に解明すれば必ずノ-ベル賞をもらえるでしょう。)

このようにして最後は戦いに負けて環境と共存して生き延びていかざるを得ないわけです。

人体は人間の頭と違ってあくまでも正直ですから正しい反応であるアレルギ-反応を抑制されたぶんだけ記憶し、自分の正常な免疫機能を取り戻す際にこの禁断症状がでるわけです。

免疫は記憶のシステムであります。

一度かかった伝染病には二度とかからないために敵を記憶しておくというのが免疫、つまり疫(病気)から免れる(かからない)という意味です。

一方正しい免疫反応を起こしているときに、無理やりその免疫反応を抑制されると、その分より一層強く敵を記憶して抑制が取れたときに一挙に強いアレルギー反応、つまり禁断症状を起こしてしまうという側面が免疫にはあるのです。

(このことを証明すれば何か優れた賞が取れるでしょう。)

私の治療で一つのアレルギーであるアレルギー性気管支喘息を根本的に治すということは、結局すべてのアレルギ-であるアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎も同時にすべて治ってしまうことを意味するのです。

 昔は喘息の治療でどんどんステロイド内服剤であるプレドニンやリンデロンを悪徳開業医が使って大いに稼いだ時代がありました。

しかしリバウンドの為に、最悪の場合は死ぬことがあることが世間に知られてしまいました。

その為にステロイド内服剤は開業医では滅多に使われることは無くなりました。

ところが死ぬことが無いアレルギー性鼻炎の治療で、耳鼻科の悪徳開業医がステロイドの筋肉注射を全ての患者にする医院が大手を振って闊歩している時代になってしまいました。

その結果、様々なリバウンド現象でアレルギーがひどくなり、アトピーになったり、喘息になったりして悩むアレルギー患者が多くなってきたことは極めて残念なことです。

喘息やアトピーでステロイド注射や内服剤は悪いと知られてしまっているのですが、耳鼻咽喉科の医者が今でもこのような間違いを犯していることをあらためて声を大にして伝えておきたいと思います。