3:TVOC標準試験法の確立に向けて | 化学物質過敏症 runのブログ

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・測定対象化合物
n-Hexane Benzene
1,2,4,5-
Tetramethylbenzene 

Ethyl acetate
2,4-Dimethylpentane 

Toluene 

α-Pinene 

Butyl acetate
2,2,4-Trimethylpentane 

Ethylbenzene 

β-Pinene 

Acetone
Heptane o-Xylene 

d-Limonene 

Methyl ethyl ketone
Octane m-Xylene 

Dichloromethane

 Methyl isobutyl ketone
Nonane p-Xylene 

Chloroform Nonanal
Decane Styrene 

1,2-Dichloroethane Decanal
Undecane m-Ethyltoluene 

Trichloroethylene Ethanol
Dodecane p-Ethyltoluene 

1,2-Dichloropropane 

Isopropyl alcohol
Tridecane 

1,3,5-Trimethylbenzene 

Bromodichloromethane 

1-Propanol
Tetradecane 

o-Ethyltoluene 

Dibromochloromethane 

1-Butanol
Pentadecane 

1,2,4-Trimethylbenzene 

Tetrachloroethylene
Hexadecane 

1,2,3-Trimethylbenzene 

1,4-Dichlorobenzene
Thermal Desorption-GC/MS測定条件
ID 01 ID 02 ID 03 ID 04 ID 05
Thermal Desorption
捕集管加熱温度 (℃) 280 280 280 300 250



結果と考察 - 1
 分析法に関する妥当性評価ガイドラインにおいて,「真度 (回収率)」とは,十分多数の試験結果から得た平均値と承認された標準値 (添加濃度)との一致の程度, 「精度」とは,指定された条件下で繰り返された独立した試験結果間の一致の程度,とされている。
 今回の調査では50種のVOCを各50 ng添加した吸着管を測定し,Toluene換算値として定量した。
その結果,定量値は1858 ngから2256 ngの範囲内で,相対標準偏差は8.5%であった結果と考察 - 2
 一方,各機関における5回繰り返し分析の結果では,相対標準偏差は1.1%から6.5%の範囲内であった 。
 今回の調査ではToluene換算値としての添加濃度は不明ではあるが,前者を真度,後者を精度としてとらえた場合,いずれの相対標準偏差も10%未満であることから,Thermal DesorptionGC/MSによるTVOC測定の妥当性が検証されたものと考えられる。
まとめ
 室内空気中のTVOCの調査方法に関して,5機関を対象としてThermal Desorption-GC/MS法に関する妥当性の評価を行った。
 今回の調査協力機関においては概ね良好に分析が実施されていると判断されるものの,分析過程でのバックグランドの低減や,使用するColumnなどの分析方法や解析方法に関する至適化が必要であることが明らかになった。
 今後、室内での空気採取方法の確立により,精度の高いTVOC測定が可能になると考えられる。

 

runより:意味分からんちんですが新築時の計測がTVOC測定にするつもりですよ、という厚労省の研究です。