13.代謝と分解
土壌中での分解
水田状態の土壌での半減期は 1-70 日と報告されているが、畑地状態では 70-90 日と長く、容器内試験では水田状他で 34-60 日、畑地状態では 195-218 日と長いことが報告されている(食品安全委員会 2007)。
イミダクロプリドの土壌中の半減期はインドのウェストベンガルでは 28.7 日から 35.8 日であった (Sarkaret al. 2001)。
水中での分解
イミダクロプリドの主な分解産物は 1-(6-chloro-3-pyridinyl)methyl-2-imidazolidinone であり、光分解によるイミダクロプリドの半減期半は HPLC 用の水中で 43 分であった。
製剤onfidor は水道水中で 126 分であったが、有機物分解の触媒作用があるとされる酸化チタン存在下でも水道水中で 144 分であった (Wamhoff and Schneider 1999)。
他の多くの農薬にも当てはまることであるが、水溶液中イミダクロプリドの光分解で、光の強さや波長が大きな影響を及ぼし、紫外線が分解に大きな役割を果たす。
増感剤はイミダクロプリド分解効率を高め、酸化チタンが最も有効であった。
しかし、アセトンは光分解を阻害した(Zheng et al. 2004)。
イミダクロプリドの分解は水田状態ではハンゲンキガ 1-70日と速やかであるが、畑地状態では 70-90 日と長く、これらの状態をシュミレートした容器内試験ではさらにながく、畑地状態では 218 日に達する。光分解は速やかである