6:ピレスロイドの発達中の神経系に対する影響 | 化学物質過敏症 runのブログ

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まとめ

最近の論文で妊娠動物にピレスロイドを投与すると、その子供永続的な脳の障害が現れることが報告されている。

少量のピレスロイド(デルタメトリン)を妊娠した実験動物に投与すると、子ネズミの脳に影響が現れ、成熟期になっても障害が残っていることが発見された。

学習や記憶の障害が見られ、神経伝達物質(コリン)の受容体の減少や、アセチルコリンエステラーゼ活性の増加が見られ、神経に変性が起こった時に現れる蛋白質が見られた。

また、脳が発達中の幼い動物にピレスロイドを投与すると、行動や脳の機能に大人になっても続く影響を与えることが報告されている。

また、幼児期にピレスロイドやDDTを投与された動物は、大人になってから少量のピレスロイドに過敏になることが知られている。

直接投与する代わりに、母ネズミにピレスロイドを投与して、母乳を経て子にピレスロイドに被ばくさせると、成熟しても行動変化が残っていた。

幼児期に曝されると、同じあるいは似たような物質に過敏になるのは、ピレスロイド以外にDDTや有機燐・ニコチン・パラコート・PCBなどがある。

幼児や胎児は有害な毒物に敏感であり、長く続く影響を与えるので、十分な注意が必要であろう。