9: ルノー先生講演 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3.機能性医学モデ ル

ウィリアム・オスラー卿(Sir William Osler)は「大事なことは、 患者が持っている病気を知ることではなく、病気を持っている患者について知ることだ」と言っている。

つまり、患者の健康、人生を理解しようとすることであ り、この病気を発症する前にどういう生活をしていたか、どういう健康状態だったかを知るべきというのだ。

機能性医学モデルとは、病気に焦点を当てる医療から、患者に焦点を当てる医療へ移 行しようとすることを意味する。

「氷山の一角」という言葉がある。

たとえば「頭痛」という症状が出たとき、頭の中 に腫瘍があるかもしれないし、ホルモンの問題かもしれない。

医師は鎮痛剤やホルモン剤を処方したり、あるいはホメオパシー治療を導入することもある。

しか し、それらは氷山の一角を見て治療しているだけだ。

これに対して、機能性医学は氷山の全体、栄養や環境の要素にも対処しようというものだ。

私が患者に対して行っている診断のための検査のプログラムは、以下の通りだ。

①血球数測定:ルーティーンでやるだけではなく、ホモシステイン、高感度CRP、イン ターロイキン6(炎症のマーカー)、ビタミンD3も測定する。

②有害物質(毛髪、血液、尿)

③有機酸:オーガニクス総合分析。新しい検査法であり、後で詳述する。

④ポルフィリン・テスト:重金属毒の深刻度を測定。

⑤フタル酸塩:内分泌かく乱物質で、これらも尿から検出されることがある。

信じられな いかもしれないが、ドイツで測定された小児の実に100%から尿中から内分泌かく乱物質が検出されたと8月に発表された。

⑥アレルギー:特に食物アレルギーの検査も行う。

MCSの人たちは化学物質に過度に曝 露されていることによって典型的なアレルギー症状も発症する。

日々の食べ物に対しても、そうだ。

⑦検便:遺伝子解析。

⑧MRT:核磁気共鳴画像。