2:「飲む農薬」とも称される日本茶の残留農薬基準値は一般の農作物と比べて数100倍。 | 化学物質過敏症 runのブログ

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基準値なら問題ないって本当にそうですか?
残留農薬の考え方に疑問が?!

しかし、この基準の話には1点疑問が残るのです。

それは、残留農薬基準が他の農作物に比べて圧倒的に高いということです。

使用されている農薬のうち、以下の農薬を大豆、お米の基準と照らし合わせた表があります。

農薬 シラフルオフェン 
お茶:80ppm 大豆:0.1ppm 米:0.3ppm

農薬 テブコナゾール
お茶:50ppm 大豆:0.3ppm 米:0.05ppm

農薬 クロラントラニリプロール
お茶:50ppm 大豆:0.2ppm 米:0.05ppm

この基準値の差の理由には、他の食物と違い、直接摂取するものではない上に、
一度に使うお茶の量も多くないという理由、また抽出して飲むものであるから、
農薬は溶け出しにくいという考えが基になっているようです。

もちろん基準値を超えていた場合には、そもそも流通させることはできませんが、
それでも基準値が高いということには不安を感じます。

またオーガニック先進国とも言えるEUでは基準が大変厳しいため、
日本のそれと比べると500倍もの差があると言われています!

量も少ないし、抽出するだけだから大丈夫、という理由では、もう安心することはできないですよね・・・。

参考文献:毎日飲むお茶。茶葉の農薬は大丈夫?

残留農薬について調べるのが難しい?!
また悲しい話をひとつ見つけたので、ご紹介します。

そもそも残留農薬についての記述が少ないな・・・と思っていたところで知った話なのですが、
残留農薬の調査自体が困難を極める、という現状もあるようです。

というのもお茶に使用可能な農薬は実に100種類以上あり、
また産地環境や天候などによって使用量にも変動があります。

しかし調査するに当たっては”検査を行なうための農薬”を決める必要があります。
抜き打ちテストのような計測では、正しいデータを得ることができないのです。

加えて、調査を行なう場合には当たり前のことではありますが、
生産者や発売元に了承を得る必要があります。

現時点での国のお茶に関する農薬の考え方は、定めている基準値を上回るものが出回っていないこと、
飲んで影響が出たという報告もないため、困難を極めるこれら検査を毎年行なう必要もなく、安全である・・・といったように見受けられます。

参考文献:日本茶の残留農薬基準値は、一般的な農作物と比べて数百倍。