・幼いころの環境
その時期に両親などからの虐待やネグレクト(無視)が日常的となっている場合、脳機能が縮こまり、発症するリスクが高まります。
遺伝
特に近年主な理由としてクローズアップされていたのですが、両親などが発達障碍の場合、そこから生まれてくる子供は発達障碍である確率が高いというものです。
そして、ここ最近ですが、これらとまた相まって急激にその主たる原因の一つとして注目されているのが、
いろんな「化学物質」からの影響です。
以前からそういった説は一部で根強くささやかれ続けておりましたが、ここではその説がにわかに現実味を帯びてきた様々な事がらについて検証してみましょう。
農薬や殺虫剤などに含まれている「有機リン化合物」と発達障がいの関係
一般的に農薬に関しては各メーカーによる決まった毒性検査を経て、農水省が農薬取締法に基づく登録をしてから市場に売りに出されております。
ただ、そういった食品を長い期間にわたりずっと摂取しているとどうなるでしょう。
あるいは心身において未熟であり、不安定であり、形作するのに重要な役割のある幼少期、成長期に大量に摂取した場合は、どうなるでしょうか?
そういった危うさは指摘され続けております。
「有機リン化合物」は主に脳神経系・成長ホルモンに影響があるとされ、有名なのはベトナム戦争時に米軍が使用した「枯葉剤」です。
「有機リン化合物」の中でも近年取り分けて普及してきたのが「ネオニコチノイド」系農薬で、
従来の「有機リン」農薬に比べてかなり人体への安全性は高く、その一方で殺虫効果は高いとされています。
ただ、生態系への影響として「ミツバチ・トンボが大量に死ぬ、
あるいはいなくなる」こととの関係が世界的に根強く指摘され続けております。
「ネオニコチノイド」の影響するところはやはり神経系です。
摂取をしすぎると人間の大人でも頭痛や吐き気、呼吸不全やけいれんを起こすなどという症例が確認されています。
実際のところ「ネオニコチノイド」の人体への影響はいまだわからない部分が多く、
そういった状況において欧米を中心とする海外では「もうやめよう」と政府も一緒になって動きつつあります。
しかし残念ながら日本では「ネオニコチノイド」系農薬の使用に比較的寛容とされており、近年はむしろ緩和の方向へ動いております。
海外からの輸入品に関しても十分な注意が必要です。
私たちの至極身近なところにあるこういった現実もまた同じではないでしょうか。
その点については当サイトにおいても以下においてより詳しく説明しています。
・『ネオニコチノイド系農薬、世界諸国が使用規制を進める中、日本は逆行!その実態とは?!』
・『日本ではなぜ残留農薬規定が緩和され続けているのか?毒性の強いネオニコチノイドが私達に与える影響とは。』
農薬と発達障碍との関連については裏付けるデータなどが各国の研究から次第に浮かび上がってきております。
最近日本では発達障碍者が「増加」傾向にありながら、アメリカでは「横ばい」になりつつあるという報告があります。
また、有機リン系農薬代謝物が尿内に検出される子供はADHDになるリスクが2倍高いというものもあります。
もともと、農薬というものは虫や草を駆除する効果のあるものだという事実は心しておいた方がよいかもしれません。