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柔軟剤のニオイがつらい…広がる「香害」
体臭や口臭、たばこの臭いなどに無頓着なことで周囲の人間に迷惑をかける、いわゆるスメハラ問題は広く知られるようになりました。
最近ではそのスメハラの派生とも言える「香害」が社会問題となっています。
●いい香りのはずが…周囲の人は迷惑千万!?
「香害」とはいったい何なのでしょう?「デジタル大辞泉」によると、「《「公害」をもじった語》香水や芳香剤などを過剰に使用することによって、他人に不快感を与えること」。
本来はいい匂いのはずの香水や芳香剤が逆効果となり、つけている本人は快適でも周囲の人にとっては迷惑ということなのです。
ただでさえデリケートなニオイの問題。本人はいい香りのつもりで使用しているのだから注意がしづらい。
そうやって気を遣うことで周囲の人はますますストレスがたまってしまう―。
というわけで、NPO法人の日本消費者連盟が「香害110番」を2日間限定で開設すると、「通報」が相次いだそうです。
そこで最も多く訴えられたのは意外にも?香水ではなく洗濯物に関する相談。「香害110番」について紹介した東洋経済オンラインの記事によると、「家の窓を開けると、隣の家に干している衣服から柔軟剤のにおいがして、頭痛が長時間続いた」「電車やエレベーターに乗ると、隣の人の衣服から柔軟剤のにおいがしてせきが止まらなくなった」などの意見が寄せられたとのこと。
柔軟剤は言葉の通り洗濯物を柔らかく仕上げるためのものだったのですが、ここ最近は香りづけとしての機能を売りにした製品が増加。
それに伴い柔軟剤の香りに悩む人も増えた、という構図が浮き彫りになります。
●使いすぎ!5人に1人は柔軟剤の量が2倍
少し古い調査になりますが、日本石鹸洗剤工業会が2010年に「洗濯実態調査」を行ったところ、柔軟剤の購入理由のトップは「香りがよい」こと(68%)。
「やわらかく仕上がる」(57.4%)を上回っています。
また、「使用量の目安どおりに使っているか」という質問では、なんと標準の2倍以上の量を使用するという回答が23%にも上りました。
同会は「柔軟剤は、使用量を多くすればするほど、衣類が柔らかくなるわけではありません。
確かに、目安量よりも少し多く使うと、香りも強めに感じられるかもしれませんが、入れ過ぎは禁物です」と注意を喚起しています。
同じく香害を報じた産経新聞の記事では、化学物質過敏症によって香りで不調を引き起こす人もいる、としています。
頭痛や倦怠感、不眠などの症状が起こりうるのですが、まだまだ認知度は低いようです。
使い方によっては自分をより魅力的にすることもできる香りですが、得てして自分のニオイの良し悪しは気が付きにくいもの。
意図せず加害者になってしまう可能性もあるので、十分に気を付けるようにしましょう。
runより:実は使いすぎる人も化学物質過敏症の素質があるんです(´・ω・`)
克服しようとマスキングされている場合があるんですね。
だからエスカレートしやすい事もあり得ます。