8:アメリカではトルエンジイソシアネートによる健康被害に対しての対策案がある | 化学物質過敏症 runのブログ

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付録 1. 
表1 TDI単量体(モノマ-)と関係ある同族体および高分子(ポリマ-) 

付録2―TDIの規制と暴露限界 
EPA. EPAの積算リスク情報システム(IRIS)プログラムはTDIの指針値(RfC)を、職業的に暴露された人々が肺機能(FEV1)の慢性的な低下を起こす限界から、7x10-5mg/m3とした(EPA,1995)。 
OSHA. OSHAはジイソシアネートの危険性を、一般工業、造船所、建設工業の作業所における基準値および許容限界で示した。 
 OHSHのTDIモノマーの許容限界(29CFR1910.1000)は、天井値で0.140mg/m3(0.02ppm)である。OSHAはまた、技術的・専門的な管理で許容限界以下に下げることができないときや効果的でない時に、作業者がさらされる危険を減らすために、個人保護具(PPE)使用を命じた。 
NIOSH.1996年と2006年にNIOSHはイソシアネートにさらされる作業者がある状況で死んだり喘息を起こしたりすることを防ぐため警告を発した(NIOSH,1996;NIOSH,2006) 
  NIOSHはまたTDIが職業的発がん物質と考え、暴露濃度を可能な限り最小に低下させるように勧告した。 
ACGIH.米国政府産業衛生医学者会議(ACGIH)。TDIの皮膚過敏性を起こさないが呼吸器過敏性を起こすような閾値(TLVs)を決めた。

このことは、皮膚を通してイソシアネートが吸収される可能性に注意するようなTDIの閾値に“皮膚項目”を加えることを進められる十分な情報がないことを示唆している。 
 ACGIHはTDIについて、平常1日8時間で週40時間働く場合について時間荷重平均濃度(TWA)で閾値を0.036mg/m3(0.005ppm)、15分間の短時間暴露限界(STEL)を0.14mg/m3(0.02ppm)と決めた(ACGIH,2009)。 
 2010変更のための告示(NIC)で記したように、2011年のACGIHのTLVs(閾値)は、2,4-TDIおよび2,6-TDI(CAS584-84-9;91-08-7)について、0.005ppmであったものが0.001ppmに引き下げられた。 
California,OEHHA. 2010年4月に環境健康危険性調査カリフォルニア事務所(OEHHA)は、提案したTDIの指針値(RELs)を説明している“コメントのための”素案を出した。

それは、幼児、子供などの他敏感な少数者への起こりうるさまざまな影響を配慮して修正されたものである。 
CANADA.2010年12月12日にカナダは、TDIを、発がん性があり呼吸器系に影響するものと決めたアセスメントに従って、毒物リストに書き加えた。

カナダ環境省は、ポリウレタンおよび他の発泡部材について、P2 公害抑制計画告示を出した。TDIsを含む発泡しない消費者用製品を調べるために提案された活動が危険製品条例の下で展開中である。 
2005年にカナダ(オンタリオ州)ではTDIについての空気質標準を新しく低くした。 
http://www.ene.gov.on.ca/envision/env_reg/er/documents/2005/airstandard/PA02E0010.pdf). 
IARC. 
国際がん研究機関(IARC)はTDIを人に癌を発生させる可能性があるものの等級にした(IARC,1987b)。