・鎌倉:こちらは、現在販売されている、におい関連グッズの一部です。
おなじみの商品いろいろありますが、最近では、消臭機能がついたスーツ、それから下着も売り出されているんですね。
世界の中でも日本は、においに敏感だと言われていまして、最近は「スメルハラスメント」という言葉も出てきました。
においで他人に不快な思いをさせることを指します。
今回、実施したアンケートでも、においを気にするエピソードが多く寄せられました。
例えば「取引先から体臭へのクレームがあった」「口臭が心配で会話できない」などの声がある一方で、「体臭を許せないのは、不寛容社会のあらわれだ」。
そんな意見もありました。
きれい好きで潔癖とされる私たちの社会で今、何が起きているんでしょうか。
体臭気にしすぎ!? “過敏社会”で何が
化粧品会社が開催している「においケアセミナー」です。
最近、社員ににおい教育を徹底してほしいという企業などからの要望が増えているといいます。
「ここで、においサンプルを、眠気覚ましといってはなんですが。」
参加者が嗅いでいるのは、体臭のサンプル。
まずは、どんなにおいが不快感を与えがちなのか知ってもらおうというのです。
参加者
「あーこれきつい!これダメだ!」
首筋など、においが出やすい場所のケアのしかたを、この会社の商品を使って実践します。
参加者 40代
「電車の中とかって他の方のにおいとかも鼻に入ってくるので、自分なんじゃないかって、常に心配はしています。」
このセミナーを行う化粧品会社が「職場の嫌だと感じるにおい」についてアンケートを行ったところ、「タバコ」や「香水」を抑えて、「体臭」が1位に挙げられました。
こちらは、においケアセミナーに参加したメガネ販売会社です。
社員に、体臭や口臭などの対策を義務づけています。
きっかけは、従業員のにおいに対する客からのクレーム。
「スメルハラスメント」になりかねないと、対策を講じることにしました。
特に注意を促しているのが、40歳以上の社員です。
接客担当の矢倉諭さんも、家族に指摘されて以来、自身の体臭が気になるようになりました。
接客担当 矢倉諭さん(45)
「自分では分からない、においがかなり出ていると思うので、同僚の人にチェックしていただいたりというのはやっているつもりです。」
汗をかいたらこまめにシートで拭き、ランチやおやつのあとには、必ず歯を磨きます。
こうしたケアを徹底するため、この会社では、店長への昇進試験や人事評価にも、においの項目を導入することにしました。
「口臭の対策をしています。衣類の方に、においがないというものを人事の評価の項目として取り入れています。」
努力の結果、矢倉さんは先月(9月)店長に抜擢されました。
体臭のケアは手間ですが、時代のニーズなら取り組まざるを得ないと感じています。
接客担当 矢倉諭さん(45)
「大変な部分はありますけど、こちらの方が気を遣って、ケアしていかなければと認識しています。」
若い世代の中には、体臭に敏感なあまり、恋や友人関係の悩みを抱える人も珍しくないといいます。
runより:スメルハラスメントの間違った使い方紹介しないでほしいんですけど(´・ω・`)