・3 化学物質過敏症|立証面・特徴=因果関係・過失の認定ハードル
化学物質過敏症の損害賠償請求プロセスでは『立証』が結果に直結します。
立証のプロセスにおける特徴をまとめます。
<化学物質過敏症|立証面・特徴>
あ 原因
局所的に化学物質に暴露した
例;建物や住居内など
い 病態の特徴
同様な化学物質への暴露を受けた集団がある
→通常,ごく少数の被害者のみが症状を発生する
う 統計・疫学的見解
疫学的研究においては,高い相対危険度は認められていない
現時点では,散発的な症例報告が集積されている状態にとどまっている
え 法的責任判断における問題
因果関係・過失の認定に一定のハードルがある
4 化学物質過敏症|因果関係・過失|判断基準・方法
化学物質過敏症の法的責任追及プロセスでは『因果関係・過失』の判断が重要です(前述)。
因果関係・過失の認定・判断の基準や方法については別記事で詳しく説明しています。
詳しくはこちら|化学物質過敏症|因果関係・過失|判断基準・立証方法|物質特定・誘発試験5 化学物質に対する法規制|化学物質過敏症の責任判断の参考
『化学物質』一般についての法規制をまとめます。
化学物質過敏症の法的責任の判断において参考情報として活用できます。
<化学物質に対する法規制>
あ 製造・使用段階の審査・規制
ア 化学物質審査規制法
イ 農薬取締法
い 排出段階の規制
ア 大気汚染防止法
イ 水質汚濁防止法
う 情報公開
特定化学物質排出管理促進法;PRTR法
え 環境中・統合的視点
ダイオキシン類対策特別措置法