・12.環境影響情報
生態毒性
水生環境有害性(急性) 加水分解物(n‐ブチルアミン)における魚類(インランドシルバーサイド)の96時間LC50 = 24mg/L (SIDS, 2008) から、区分3である。GHS分類:区分3
水生環境有害性(長期間) 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急性毒性区分3であるが、急速分解性があり(OECD TG302Dにおける分解度:62%、加水分解生成物のOECD TG301Cにおける分解度:85%(SIDS, 2005))、かつ加水分解性により生物蓄積性が低いと推定され(SIDS, 2008)、加水分解生成物も生物蓄積性がない(BCF:4.1(SIDS, 2008))ことから、区分外とした。GHS分類:区分外
オゾン層への有害性 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。
13.廃棄上の注意
残余廃棄物 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。
汚染容器及び包装 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
14.輸送上の注意
該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報に基づく修正の必要がある。
国際規制 海上輸送はIMOの規則に、航空輸送はICAO/IATAの規則に従う。
国連番号 2485
国連品名 イソシアン酸ノルマルブチル
国連危険有害性クラス 6.1
副次危険 3
容器等級 Ⅰ
海洋汚染物質 該当しない。
国内規制
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
航空規制情報 航空法の規定に従う。
陸上規制情報 消防法の規定に従う。
特別安全対策 移送時にイエローカードの保持が必要。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。
緊急時応急措置指針番号 155
15.適用法令
法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。
労働安全衛生法 危険物・引火性の物
消防法 第4類引火性液体、第一石油類非水溶性液体
船舶安全法 毒物類・毒物
航空法 輸送禁止
16.その他の情報
参考文献 各データ毎に記載した。
<モデルSDSを利用するときの注意事項>
本モデルデータシートは作成年月日時点における情報に基づいて記載されておりますので、事業場においてSDSを作成するに当たっては、新たな危険有害性情報について確認することが必要です。
さらに、本データシートはモデルですので、実際の製品等の性状に基づき追加修正する必要があります。また、特殊な条件下で使用するときは、その使用状況に応じた情報に基づく安全対策が必要となります。