12.環境影響情報
水生環境急性有害性 藻類、甲殻類及び魚類の急性毒性はいずれも>100mg/L(EU RAR, 2005)であることから区分外とした。
水生環境慢性有害性 本物質は加水分解した後に重合することが知られ、重合化物は急速分解性はない、かつ蓄積可能性の低い物質とみなされる。
GHSマニュアルに従えば、急速分解性がなく(SRC: BioWin V4.10)、かつlogKow=4.5(EU RAR, 2005)であり、急性毒性が認められないことから区分4とするべきであるが、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC:>10mg/L(EU RAR, 2005)だけではなく藻類、魚類に対しても慢性毒性の懸念が低い(NOEC>1mg/L)と推測されることから、区分外とした。
13.廃棄上の注意
残余廃棄物 廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。
汚染容器及び包装 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。
14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 該当しない
航空規制情報 該当しない
UN No. 該当しない
国内規制
陸上規制情報 該当しない
海上規制情報 該当しない
航空規制情報 該当しない
特別安全対策 移送時にイエローカードの保持が必要。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。
緊急時応急措置指針番号
15.適用法令
海洋汚染防止法 有害液体物質(Y類物質)(施行令別表第1)
16.その他の情報
参考文献 各データ毎に記載した。