-4:生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Environ Sci Pollut Res (2015) 22:1–4 ネオニコチノイド研究会監訳初版(2015/4/30)
ミツバチの消失は、昆虫相の崩壊という、今や西欧のどこにでも見られる現象のもっとも顕著な一例にすぎない。

最近見られる昆虫生息数の凄まじい減少は、生物多様性の大規模な喪失と、それに引き続く劇的な自然生態系や人間をとりまく環境、公衆衛生の変化の前触れである。

集約農業や園芸で組織的に使用される残留性で神経毒の殺虫剤(イミダクロプリドやチアメトキサムなどのネオニコチノイド系殺虫剤、フィプロニルなどのフェニルピラゾール系殺虫剤)が、今や目に見えない有毒な靄となって地上や水中、空気中に広がり、1990年代中期以降に昆虫学者が観察した昆虫生息数の減少と、それに続いて鳥類学者が観察した食虫鳥類や他の鳥類の減少の主な原因となっていると思われる。

それゆえ署名人は警鐘を鳴らし、“予防原則”をなお一層厳格に順守することを願う。“予防原則”とは、欧州委員会指令91/414に銘記され、2005年にユネスコによって定義された「人間の活動が、科学的には妥当だが不確かで倫理的に受け入れがたい危険につながるとき、その危険を避け軽減させるための行動をとること」である。

浸透性殺虫剤タスクフォース(TFSP)これに応えて、中立的立場の科学者による浸透性殺虫剤に関する国際的かつ科学的なタスクフォースが運営委員会により設立された。

最初の会員はMaarten Bijleveld vanLexmond(スイス)、Pierre Goeldlin de Tiefenau (スイス)、François Ramade (仏)、Jeroen van der Sluijs (オランダ)である。年と共に会員数は増え、今日では4大陸で15国籍を数えるに至った。

透性殺虫剤タスクフォース(TFSP)は、専門家の集団として、生態系管理委員会および種の保全委員会という2つのIUCN(国際自然保護連盟)の委員会に助言を行う。

その取り組みは、生物多様性条約(CBD)に基づく科学技術助言補助機関によって認知され、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)の中で、授粉昆虫、授粉および食糧生産のための一括審議課題評価に関連して注目された。
世界的な統合評価書(WIA)を手掛けるに当たり、TFSPは、4年がかりで過去20年間に発表された800を超す査読審査された科学論文を調査した。

TFSPに結集した専門知識の分野は、化学、物理学、生物学、昆虫学、農学、動物学、リスク評価、(環境)毒性学など多角的広範囲にわたり、これにより、まさに学際的な証拠の評価が可能となり、浸透性殺虫剤の世界的な使用に伴い個々の生物や生態系、生態系プロセス、生態系サービスに派生する様々な影響への理解を可能にした。

 

runより:とても長いのでしばらくお付き合いくださいね((。´・ω・)。´_ _))ペコ

とりあえず体調が良くないので今日はここまでです。