生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・監訳 ネオニコチノイド研究会
本書は、2014 年にシュプリンガーの雑誌『環境科学と汚染研究』に、「浸透性殺虫剤の生物多様性
と生態系への影響に関する世界的な統合評価書」として掲載され、2015 年1 月9 日に浸透性殺虫剤
タスクフォースがシュプリンガーの許可を得て再編集し出版したものを、ネオニコチノイド研究会
(東京)が監訳出版するもので、版権はネオニコチノイド研究会に属します。

浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書
監訳 ネオニコチノイド研究会

日本語版 初版(2015/4/30)

本書は、2014 年にシュプリンガーの雑誌『環境科学と汚染研究』に、「浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書」として掲載され、2015 年1 月9 日に浸透性殺虫剤タスクフォースがシュプリンガーの許可を得て再編集し出版したものを、ネオニコチノイド研究会(東京)が監訳出版するもので、版権はネオニコチノイド研究会に属します。
http://www.tfsp.info/assets/WIA_2015.pdf
あらまし
浸透性殺虫剤タスクフォース(The Task Force on Systemic Pesticides, TFSP)は、浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書を作成するために、世界各地から集まった中立な科学者の集団である。
TFSP の目的は、「浸透性殺虫剤が生物多様性に与える影響について、網羅的で方向性を持った科学的な文献の精査と評価を行い、その結果に基づく勧告を行うことで、リスク管理の手続きや政府の新しい農薬への認可に必要なあらゆる情報を提供し、政策の決定者、策定者、そして社会全体が注目すべき問題を提起すること」である(付録2 参照)。
TFSP が採用するのは科学に基づく研究手法で、目的はより良質な情報と根拠に基づく政策決定の促進である。方法論的には統合評価(Integrated Assessment, IA)で、目下の問題の主要な特徴について政策追従型ではなく政策実現型の情報を提供する。この目標のため世界各地から集まった高度で学際的な30 人の科学者の集団が、化学メーカーが資金援助をした論文も含め1,121 編の査読付きの学術論文を5 年がかりで編集した。TFSP の出版物はすべて各学術雑誌の規定による査読を受けている。(http://www.springer.com/environment/journal/11356)
TFSP の主要な知見は、シュプリンガーの査読付き雑誌 『環境科学と汚染研究』に、「浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書」(Worldwide IntegratedAssessment of the Impacts of Systemic Pesticides on Biodiversity and Ecosystems, 略称W.I.A)という題で掲載され、8 つの科学論文から構成され、シュプリンガーの許可を得てここに再掲載される。
要約すると、TFSP による科学的評価によれば、現在の大規模な浸透性殺虫剤の予防的使用は甚大な意図しない負の生態学的結果をもたらしている。環境中から見出される浸透性殺虫剤の濃度は、陸上、水中、湿地、海洋および渚の生息地で、広範な非標的生物に負の影響を与えるのに充分な水準に達している。また、これらの影響が授粉や栄養循環など、生態系の機能および安定性、生態系サービスにも危険を与えているという証拠も積み重なりつつある。

 

runより:今回は非常に長くて少々削って引用します。

ネオニコチノイドの怖さを紹介していきます。