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「香害」は 「公害」
香りの洪水が体を蝕む
編集委員 杉浦陽子
ドラッグストアの消臭スプレーの 棚の前で途方に暮れる中年男性。
買 い物メモには「ファブリーズ」の文字が。
「ふわりおひさまの香り」「そよぐ草原の香り」――数えたら十数種類もの香りがあって迷うのも当然です。
でもそれ、本当に必要なものですか? いまや文房具、洋服に至るまで香り付き商品がブームとなり、芳香柔軟剤の市場は2009年から6年間で1・5倍に拡大しています。
香りの洪水が広がるにつれ、香り付き商品が原因で体調を崩す人が増えています。それは特別な人にだけ起きることではありません。
花粉症と同じように、いつあなたも発症するかわからないのです。