http://eetimes.jp/ee/articles/1706/14/news034.html
・新開発のSGCNT系水性塗料を用いて、ポリイミドシートに形成した塗布膜 出典:産総研
産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ実用化研究センターCNT用途チームの阿多誠介研究員、堅田有信特定集中研究専門員、物理計測標準研究部門で電磁気計測研究グループの加藤悠人研究員らは2017年6月、カーボンナノチューブ(CNT)を用いた水性塗料を開発したと発表した。
この塗料を用いて形成した塗布膜は、99.9%を上回る電磁波遮蔽効果を実現した。自動車用ワイヤーハーネスやロボットなどへの応用を見込む。
産総研はこれまで、微量のSGCNT(スーパーグロース法で作製した単層カーボンナノチューブ)で高い電気伝導性を示すSGCNTゴム複合材料や、この材料を用いたフレキシブルデバイスなどを開発してきた。
今回は、高い電磁波遮蔽効果が得られるとともに、塗布膜を複雑な形状で、さまざまな基材に形成できるSGCNT系水性塗料の開発に取り組んだ。
新開発のSGCNT系水性塗料は、大面積平面への塗布に適したバーコート法や、複雑な形状への塗布に適したスプレー法など、さまざまな塗布方法を選択することができる。
また、塗布性、基材の選択性に優れているのも特長である。
・複雑形状や可動部でも使用可能:
SGCNT系水性塗料で、電磁波を99.9%以上遮蔽 (1/2)
産業技術総合研究所(産総研)の阿多誠介研究員らは、スーパーグロース法で作製したカーボンナノチューブ(SGCNT)を用いた水性塗料を開発した。この塗料を用いて形成した塗布膜は、99.9%を上回る電磁波遮蔽効果を実現した。
自動車用ワイヤーハーネスやロボットなどに応用