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食品や化粧品に使われる「グリセリン」とは。毒性・副作用は?
グリセリンとは人間を含む多くの動植物の体内に存在するアルコールの一種。
別名グリセロールと呼び食品・化粧品・医薬品など幅広く製品に使われています。
食品添加物に指定され、食品の水分を保つ「保湿剤」。
ガムの粘度、柔らかさをつける「軟化剤」。
静菌性を持ち合わせるので日持ち向上剤として。
そしてほのかな甘みをもち「甘味料」としても使われる場合があります。
さらに脂肪酸と結合した「グリセリン脂肪酸エステル」は「乳化剤」や豆腐製造時の「消泡剤」して使われています。※
また化粧品においては主に保湿剤として。化粧水などにいたっては9割以上の製品にグリセリンが使われています。
原料
グリセリンは得るには、石油から生成する方法と、植物油脂(パーム油)から加水分解して生成する方法があります。多くは後者であると言われています。
しかしパーム油使うことはインドネシアやマレーシアの深刻な森林破壊を助長することになりことからなるべく使いたくないものの一つであると考えます。
どんなものに使われている?
イカの燻製品
これは保湿剤として使われています。
コンビニに商品でみかけましたね。
お団子
スーパーに並ぶ「みたらし団子」に使われているのを見かけます。日持ち向上剤として使われている。
化粧品
無色、無臭の粘性を持った液体で水に溶ける性質をもつので化粧水・クリーム・乳液などほとんどに使われています。
シャンプー
こちらものほとんど使われています。
その他
グリセリンと硝酸または硫酸を反応させるとニトログリセリンが生成されます。
これはダイナマイトの原料であり、血管を広げる作用もあることから狭心症などの薬にも使われてます。(昔わたしの祖父が使ってました…)
毒性・副作用・注意点
グリセリン及びグリセリン脂肪酸エステルは毒性は低く食品や化粧品に含まれる分であればまったく問題ないと言えると思います。
グリセリンを心配するよりも他の添加物や原料に注意してください。
自家製の化粧水などを作る場合は濃度に注意してください。
グリセリンは水分を吸着する作用があり化粧品に含まれる水分などを保持することで保湿効果がありますが、原液または高濃度の場合は肌の水分を奪うので逆に肌は乾燥します。
runより:石鹸を作る時苛性ソーダを入れて分離させるとグリセリンが残りますね。