・環境ホルモン Q & A
食物繊維や水を飲んで、環境ホルモンを排泄できますか?
排泄することより、摂取しないことが大切
食物繊維は確かに体内への環境ホルモンの吸収を抑えます。
しかし、食物繊維も摂りすぎると、体に必要な栄養まで不足してしまいます。食物繊維は食物から自然に摂ることが望ましいでしょう。
また、栄養バランスのよい食事をすることが、体の代謝機能を活発に働かせ、毒素を排出しやすい体を作ります。
ゲルマニウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル分を含んだ水は、環境ホルモン作用をもつカドミウム、水銀、鉛などの重金属類を排出する助けとなります。
食物中の天然ホルモン(大豆エストロゲン)は、食べても大丈夫ですか?
日本人なら大丈夫です
大豆エストロゲンに適応する能力が低い白人女性が、大豆を食べ続けると生理の停止などが現れることがあります。
しかし、日本人には大豆との長い歴史で培った大豆エストロゲンに対する適応力があるので、食べても安心です。
母乳にダイオキシンが含まれていると聞きましたが、母乳を飲ませても大丈夫でしょうか?粉ミルクに変えたほうがいいですか?
環境ホルモンを減らしながらの母乳育児がおすすめです
ダイオキシンは体内では脂肪に溶けて蓄積されています。
母乳の3.5%前後が脂肪分ですが、その中に母親の体内の環境ホルモンが濃縮されています。
しかし、母乳には生まれたばかりの子どもに必要な免疫物質や栄養もたくさん含まれています。
母乳のメリットとデメリットを天秤にかけると、母乳を飲ませたほうがいいのではないでしょうか。
母親としては、ダイオキシンに限らず、極力体内に環境ホルモンを溜めない生活を心がけ、少しでも環境ホルモンの母乳汚染を減らしましょう。
体脂肪を減らすことも、母乳への汚染を減らす方法のひとつです。
空気清浄機は環境ホルモンに有効ですか?
有効なものとそうでないものがあります
空気清浄器には3つのタイプがあります。
フィルター式のものはフィルターを設置する穴から環境ホルモンは抜け出てしまうので効果がありません。
電気分解式でホルムアルデヒドを分解するタイプのものは、ホルムアルデヒドを分解しますが、分解した物質も安全ではありません。
唯一、活性炭を使った吸着式のものだけが環境ホルモンに効果があるといえるでしょう。
最近は、空気清浄機もいろいろな機種が販売されています。
しかし、スパーク方式などのタイプで、分解しても化学物質として生体への影響が残っているのでは良くありませなん。
最近は、ネットでもいろいろな情報が入手できますから、メーカーが宣伝する機能が、実際に目的に即したものかどうかは、良く調べるようにしましょう。