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電磁波の発がんリスク、その真偽は?実は5000年も前から健康増進、病気治療に用いられてきた事実。
2016/11/19
電磁波の発がんリスク、その真偽は?
いまだ未解明な部分が多い電磁波
健康志向の高いIN YOU読者の皆さんは「電磁波」と聞くとどんなイメージを持たれますか?
電子レンジやIH、携帯電話など。
最近話題になったニュース、某グローバル企業が発売したワイヤレスのイヤホンについて一部の専門家は「一定の時間を超えて大脳に近い耳の中に電波を送り続けると、血液脳関門を傷つけることになる。」と指摘しており影響について危惧の声が上がっています。
また、インターネット上では携帯電話の使用は発がんリスクを高めるという記事をよく見かけます。
実際、米国保健福祉省が研究した結果、携帯電話の電磁波をラットに当て続けると一部(2%)のラットに脳腫瘍が発生した、という報告があります。
もちろんこれは1日9時間、毎日2年間当て続けるという特殊な環境下のものでありこの結果がそのまま人間に当てはまるかは疑問ですが、
他方、オーストラリアのがん専門家グループによる30年間分の脳腫瘍患者と携帯電話の相関関係における追跡データでは、
男性においてわずかに患者数が上昇しているものの、女性は変わらずという結果が出ています。
男性においても高齢者のみで、この傾向は携帯電話普及以前から始まっているもので最終的には携帯電話の電磁波と脳腫瘍は無関係と結論づけています。
これは一例で、各国でさまざまな動物実験や患者の調査研究が行われています。
現段階で人体に何らかの影響を及ぼすのではないかという可能性を指摘されているものの、
明らかな発がん性を認める結論には至っていないのが現状で未だこの研究は続いています。
ちなみにWHO(世界保健機関)による分類では、携帯の電磁波の発がんリスクはグループ2B(5段階の真ん中)で漬け物やコーヒー、自動車の排ガスと同じです。
「発がん性が疑われるが限定的」という表現になっています。
電磁波であっても使い方によって影響に差が出てくる可能性はあります。
例えば前述した耳に直接つける最新のワイヤレスイヤホンや、通話時に長時間耳と頭に密着させて使うなど必要以上の使い方をしてしまえばリスクは上昇してもおかしくはありません。
ほかに健康リスクとして電磁波過敏症というものがあり、目、鼻などの違和感、頭痛、手足の痺れめまいや吐き気などいわゆる不定愁訴のような症状があります。
ただしこれらは誰にでもということではなく、日光過敏症同様に体質によるものですので
電磁波の有害性を肯定する性質のものではありませんし、科学的に証明されていないことから
電磁波過敏症の13の症状を発表したウイリアム・レイ博士の実験は現在のところ学術的に否定されています。
とはいえ
それでもやっぱり気になる電磁波・・・
原因は目に見えないから?
朝日新聞の調査によると、電磁波が人体に影響を与えると思っている人は80.9%にも上ります。
見えないものへの不安、得体が知れないものへの怖れがあるのでしょう。
前述したとおり使い方によっては中長期的にみるとリスクになる可能性も否定できない電磁波ですが、
一方で電磁波についてきちんと理解を深めると、電磁波全てが悪というわけではないことがわかってきます。
一般的な「電磁波」と言えば「電波」その健康への影響
私たちが身近に接したり利用しているのは、低周波から高周波の電磁波で、
これらを「電波」と呼びます。
たとえばこんなもの。
低周波~中間周波・・・IH調理器具、道路交通情報ビーコン、AMラジオ
高周波・・・FMラジオ、航空管制
さらに高周波の中でも周波数が高くなるとマイクロ波と呼ばれ、皆さんが日頃手放せない携帯電話や電子レンジ、
それにテレビ放送に無線LANも含まれます。
周波の強い電波を浴び続けるとチリチリとした刺激を感じます。
そして強いマイクロ波には熱作用があり、物質を温めます。
(電子レンジはこの作用)携帯電話は電子レンジほど高いマイクロ波ではないので熱作用はありません。
そしてこの電波(低周波~高周波)よりさらに低い周波数が
家電や高圧電線などが分類される「超低周波」です。
電波より高い周波数に当たるのがこれから紹介する「光線」です。
電磁波=電子レンジや電化製品
というイメージが強いかと思いますが
実は自然界にも「電磁波」が存在することをご存知でしょうか。