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口腔アレルギー症候群とは
更新日:2016/07/12
蕁麻疹・痒疹・皮膚掻痒症
近頃花粉症を患う方が加してきています。

その数は非常に多く、5人に1人が花粉症だと言われています。

花粉症は鼻や目に症状が出ると思われていますが、それに限ったことではありません。実は口にもかゆみや腫れといった症状が出る場合があります。

これが口腔アレルギー症候群です。

ここでは口腔アレルギー症候群について詳しく解説します。
耳鼻咽喉科(88)
小池佳嗣先生
この記事の監修ドクター

ドクター小池クリニック 院長  小池佳嗣先生

口腔アレルギー症候群とは

口腔アレルギー症候群は、花粉症を患っている方がある種の食物を食べた後に、口や唇にかゆみや腫れを起こす症状のことです。

原因となる食物を食べてから1時間以内に唇、舌、口内粘膜、喉に症状が現れます。

稀に呼吸困難やアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。


口腔アレルギー症候群の原因

口腔アレルギー症候群はある特定の食物が直接口内粘膜に触れることでアレルギー反応が起こるのだと言われています。

代表的な原因食物は、りんごや桃、梨やいちごといったバラ科の果物、バナナやジャガイモ、トマトやメロンといったウリ科の植物です。

こういった原因食物には花粉症を引き起こす花粉類とアレルギーを引き起こす物質が共通して含まれているため、花粉症の方が多く口腔アレルギー症候群を発症すると考えられています。

また果物のアレルギーを持っている方は、天然ゴムなどでアレルギー反応を起こす場合があり、アナフィラキシーショックなどを引き起こすので注意が必要です。


口腔アレルギー症候群の症状

口腔アレルギー症候群は北海道に多いシラカバや、関東に多いブナ科が原因で花粉症になっている方に多く発症します。

この類の花粉症の方は、多くの場合果物や野菜を食べてから極めて短時間で発症します。

食べ物に接触した唇や舌、喉がイガイガとかゆくなったり腫れたりします。

またひどい場合には吐き気や腹痛、下痢といった症状も現れます。

さらに蕁麻疹が出て鼻や目にも花粉症と同じような症状が現れます。

重篤な場合には喘息発作やアナフィラキシーショックを引き起こし、呼吸困難、ショック状態に陥ります。


口腔アレルギー症候群の治療

治療する上で最も大切なのは、原因食物の摂取を控えることです。

症状が重い場合には救急搬送して治療を施す必要があります。

喘息発作やショック状態になればその治療を行います。

使用する薬は抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬や、ステロイド薬を服用します。


食物アレルギーとの違い

原因食物を食べることで発症するという点では口腔アレルギー症候群も食物アレルギーも同じですが、食物アレルギーの場合は分解されずに体内に吸収されるので重篤化しやすくなります。

一方口腔アレルギー症候群は口腔内で症状が出るため多くを摂取することがありません。

そのため消化液で分解されるので重篤化する確率は低くなります。