06)「老化現象だと言われたひざの痛み(60代 女性)」
【主訴】
両ひざが痛い。
整形外科で老化現象だと言われ、鎮痛剤とシップをもらって運動をするように言われた。
一番困っているのは座った体制から立ち上がる時の動作時。あとは我慢できる範囲。
運動は、毎日ストレッチと、ウォーキング(30~40分買い物ついでにゆっくり)をしている。
【質問】
ストレッチやウォーキングをして痛みが増したりしないのか?
このまま続けてもいいのか?歩数も増やしたほうがいいのか?
【アドバイス】
基本的には医師の指示に従っていただかないといけませんが、お話を聴いている限りでは運動をしてもらって大丈夫だと思います。
ストレッチは勿論、筋トレもひざだけでなく腰の筋肉もつけるような運動を加えるといいです。
ウォーキングについては極端に長い時間を歩くのではなく、短くても毎日コツコツ継続して行うほうがいいですので、今のまま無理のない範囲で続けてください。
そしてそれらを担当医に報告しておくと安心だと思います。慢
性痛は痛いからと言って身体を動かさないでいると益々痛みが悪化する可能性もありますので、痛みがあってもできることをやめないで続けていくことが大事です。
【相談者さまの言葉】
よくわかりました。私も過去に一度、痛いし雨も降っているからと何もしないで家でじっとしていたことがあって、翌日身体を動かしたらそれまで以上に痛みが強かった経験があるので、やっぱり動かしてないといけないなと思ったんです。
慢性痛は老化のせいもあるのでしょうがないんですね。
ストレッチなどの運動は頑張って続けます。
これまで不安でしたが、あなたの話を聴いて安心したし、希望が出てきました。自信もついたので嬉しいです。頑張ります。
07)「全身が痛くて不安でしょうがない(70代 女性)」
【主訴】
全身が痛い。
最初は首が痛くなり、それから痛みが背中全体に広がり、今は腰やお腹、腕まで痛い。
薬を処方されたが全くよくならない。
先生にはどこも悪くないと言われており、精神的にはうつ状態になっている。他の人を見るとうらやましい。
入浴をしたら翌日の午前中まで痛みはなくなっているが、痛くなるともう動けなくなる。
鈍痛と言うかなんというか、とにかく痛い。
毎日30分かけて買い物に行ってはいるが、今後動けなくなってしまうのではないか?何が原因なのか、このまま良くならないのか不安でしょうがない。
線維筋痛症なのではないか?
【質問】
治る方法が知りたい。私は繊維筋痛症ではないのか?
【アドバイス】
慢性疼痛は原因探しをしないことが大事だと言われています。
ある程度検査をしてどこにも悪いところがないと言われているのに、なぜ痛いのかとその原因探しにずっとこだわっていると、脳が痛みをいつも感じていることになっていつまでも痛い状況が続くのです。
また、痛みにとらわれていると不安な状態が強調され痛みがさらに増します。このような仕組みを断ち切る事が大切です。
その方法の一つとしては、痛みに対する考え方を変えることが大事で、「痛みがあるけれど歩いて買い物に行けている」「痛みがあるけれど家事ができているなど」前向きな考え方をすることが大切だと言われています。
加えて運動することも大切で、運動によって痛みを抑える神経の働きが活発になると言われています。
(相談者さま:そうですか。ラジオ体操もいいですか?)
はい、毎日30分のウォーキングをこれからも続け、ラジオ体操も是非加えてみてください。ただし、無理のない範囲で行ってください。
【相談者さまの言葉】
他人と比べず、前向きに考えることですね。わかりました、ありがとうございました。
runより:線維筋痛症は診断法があるので受診させても良かった気が・・・。