・http://www.health.ne.jp/library_sp/3000/w3001128.html
線維筋痛症と症状が似ている病気
心療内科的疾患・神経内科的疾患
心療内科や神経内科で診てもらう病気と思いきや…
全身の痛みは、線維筋痛症を語るうえで欠かせない。
しかし、痛みに限らず、多くの症状が同時に現れるのも、線維筋痛症の特徴だと言える。
それらの中には、心療内科や、神経内科などで扱われる症状もある。
見分けるための鑑別診断が必要となる場合もあるので、治療を受けても改善がみられないときは、主治医に相談することが勧められる。
合併することが多い、心身症やストレスと関係する病気
線維筋痛症は、発症する主なきっかけのひとつに、強いストレスなどの心理的な要因があると考えられている。
同様に、身体症状の度合いが心理状態に左右される心身症や、ストレスと関係して発症する数多くの病気と、似た症状がみられる。
これらは、線維筋痛症の合併症として起きていることも多い。
症状が似ている主な心療内科的疾患
【消化器領域】
●過敏性腸症候群(IBS)
●機能性ディスペプシア(FD)
●胃食道逆流症(GERD)
【呼吸器・循環器系】
●胸筋痛症候群
●睡眠時無呼吸症候群(SAS)
●過換気症候群(HVS)
【神経内科領域】
●緊張型頭痛、片頭痛(偏頭痛)
●むずむず脚症候群
【婦人科領域】
●更年期障害
●月経関連症状(月経困難症など)
●慢性骨盤疼痛性障害(CPP)
【泌尿器領域】
●過活動膀胱(OAB)
●間質性膀胱炎(IC)
【耳鼻科領域】
●眩暈症(めまいしょう)
●耳鳴症
●耳管開放症、耳管閉鎖症
●味覚異常
【歯科・口腔外科系】
●顎関節症
●舌痛症
●口腔乾燥症
●歯周炎、歯槽炎
【眼科領域】
●眼精疲労
●羞明症
●眼乾燥症
●眼筋痙攣、眼瞼下垂
…など
原因不明の難病と似た症状も
神経のなんらかの異常による、運動や感覚の障害が、線維筋痛症では起きることがある。
具体的な神経症状は、手足のしびれ、ピリピリした痛み、視力障害、筋力低下、平衡感覚の異常など。
それらと似た症状がみられる神経内科的疾患は、原因不明の難病が多く、国が治療費を負担する対象となっているものもある。
症状が似ている主な神経内科的疾患
●慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
手足の筋力低下に伴って、ものをつかめなくなる、転びやすくなるといったことが起きるほか、手足のしびれや、ピリピリとした痛みが起きることもある。
2ヵ月以上の間にわたり、段階的に進行していくのが特徴。
電気生理学的検査(神経伝道検査)などが行われる。
●アイザックス症候群
線維筋痛症でもみられる、全身の筋肉がピクピクとこまかく動く、こむらがえりを起こす、手が開きにくいといった症状が現れる。
ただし、一般的には全身の痛みはみられないという点において、線維筋痛症とは異なる。
●多発性硬化症(MS)
どの部位の神経に異常がみられるかに応じて、視力が低下する、手足がしびれる、食べ物を飲み込みにくくなる、しゃべりにくくなるなどの症状が現れる。40代以下の若い世代によくみられ、男性より女性に多い。
●重症筋無力症(MG)
全身の力が抜け、疲れやすくなる病気。まぶたが垂れ下がる眼瞼下垂や、ものが二重に見える複視といった、目に関する症状も起きる。
20~40代の女性に多く、男性の場合は50歳以上でよくみられる。
朝は症状が比較的軽く、夕方になるにつれて重くなる。
ただし、全身の痛みを感じることはきわめて少ない。
runより:誤診が多そうですね(´・ω・`)
化学物質過敏症でも似た様な症状が出るので判断が難しいですね。