抗菌せっけん、米でなぜ禁止? | 化学物質過敏症 runのブログ

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http://mainichi.jp/articles/20160924/ddm/003/070/170000c
抗菌せっけん、米でなぜ禁止?=回答・下桐実雅子
 
 

毎日新聞2016年9月24日 東京朝刊

有効性根拠出ず 耐性菌の出現危惧
 記者 米食品医薬品局(べいしょくひんいやくひんきょく)(FDA)が、19種類の抗菌成分が含まれるせっけんやボディーソープなどの販売を認めないと発表した件ですね。

FDAは製造会社に対し、有効性や安全性に関する追加のデータの提出を求めていましたが、十分なデータは提出されなかったそうです。

 Q どうして禁止なの?

 A FDAは「通常のせっけんよりも、抗菌せっけんで洗った方が病気や感染症の広がりを防ぐのに効果がある、という根拠(こんきょ)は示されていない」としています。

消費者には通常のせっけんと流水で洗うように勧めています。

 

Q 19種類ってどんな成分なの。

 A 代表的なのは「トリクロサン」や「トリクロカルバン」と呼ばれるもので、広く使われています。

FDAは長期的な安全性も検証されていないとしており、これらの成分を含む製品が使われることで、抗生物質(こうせいぶっしつ)が効かない耐性菌(たいせいきん)が出てくる可能性を指摘しています。

世界的に耐性菌が大きな問題になっていることも背景にありそうです。

 

Q そうなんだ。日本のせっけんには入っていないの?

 A 固形せっけん「ミューズ」にはトリクロカルバン、ハンドソープ「ナイーブ」にはトリクロサンが有効成分として含まれるなど、国内の製品にも使われています。

皮膚(ひふ)の殺菌や消毒などに効果があるとされています。

これらは医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、医薬部外品の「薬用せっけん」として、厚生労働相の承認を得て販売されています。

製造販売する会社は「使用による健康被害は確認されていないが、情報収集や安全性の確保に努めていく」などと説明しています。

厚労省は国内での使用状況について情報収集しており、今後、専門家らによる審議会などで対応を検討する方針です。(医療福祉部)