化学物質過敏症 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症

目次
  2-1. 化学物質過敏症とは
 2-2. 化学物質過敏症の原因
  2-3. 化学物質過敏症の症状と診断
  2-4. 化学物質過敏症の治療と対策
  

はじめに


 19世紀から20世紀は、科学と技術の急速な進歩を背景に、私達の暮らしに著しい飛躍・発展をもたらしました。

その飛躍・発展を支えた大黒柱は、人類が作り出した化学物質です。

それまで自然界には存在しなかった化学物質は、工業原料、医薬品、農薬等に利用され、その利便性や、快適性などから、人類の生活向上に多大な貢献を果たしてきました。

一方、化学物質の中には、毒性があり、分解しにくく、生物中で濃縮しやすいなどの性質から、ヒトや野生生物に悪影響を及ぼし、環境の破壊・汚染を引き起こす有害な物質も存在することが明らかになってきました。

 現在、日本国内では5万種以上の化学物質が流通しており(2003年、環境白書)、工業用途として国に届けられ、市場に投入されている新しい化学物質(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律に基づく)は、毎年300種程度とされています。

 私達の日常生活は、化学物質に取り囲まれた環境中にあり、好むと好まざるとに係らず、多種多様な化学物質を含むものを使用しています。

生活環境(大気、土壌及び水系)は、化学物質で充ち満ちております。

化学物質は室内空気中にも含まれ、特に、高断熱化、高気密化が進んだ建築物では、建材等から放出される化学物質によって室内空気が汚染され、健康の維持に悪影響をもたらす現象が問題となっています。

 2000年5月に公表された世界保健機構欧州事務所による「清浄空気に関する人権宣言 (The Right to Healthy Indoor Air)」では「全ての人は清浄な室内空気を呼吸する権利を有する」 と述べられています。

きれいな空気を吸うのは、全ての人の基本的な権利ですが、化学物質による環境汚染の進行している現在社会では、きれいな空気を吸う権利さえ危うい状況になってしまいました。

 住宅、オフィス、学校等の居室において、化学物質で汚染された空気に曝されることによって生じる健康障害は、「シックハウス症候群」と呼ばれる疾患を引き起こしています。

しかし、空気汚染物質の多くは、私達の感覚ではほとんど感知できないため、空気が清浄なのか汚れているのかさえ容易に判断できません。

また、特定の化学物質に接触し続けることによって過敏性を獲得し、以後は超微量の同系統の化学物質に対してのみならず、化学物質以外の些細な刺激によっても多彩な臨床症状を呈する、「化学物質過敏症」と呼ばれる健康障害も問題になっています。

 シックハウス症候群や化学物質過敏症という新しい概念の疾患は、その病因、症状、診断基準、治療及び予防方法等について現在のところ十分に理解されておりません。

山形大学環境保全センタ-では、ホ-ムペ-ジの中で環境問題に関する話題を取り上げております関係から、環境汚染に関連した病気の質問や相談も時々あります。

最近では、シックハウス症候群に関する質問が増えています。

ここでは、化学物質過敏症について情報を集め、整理してみました。