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「化学物質過敏症」は身近な病気、理解深めて 大阪で専門医が講演会
産経新聞 9月13日(火)7時55分配信
「化学物質過敏症(CS)」について解説する医療講演会が11日、大阪市平野区のコミュニティプラザ平野(平野区民センター)で開かれた。
CS専門医で同市中央区のクリニック「ふくずみアレルギー科」の吹角隆之院長が症例を交えながら治療法を説明し、患者や患者の家族ら約30人が話に聞き入った。
CSは暮らしの中にある化学物質によって発症する身近な疾病にもかかわらず認知度が低いため、周囲の理解が得られず患者が孤立するケースが多い。
今回の講演会は、平野区のCS患者が、病気への理解を深めることで早期発見につなげられればと考え企画した。
吹角院長は講演で、家や会社にある壁紙の接着剤や家具、床のワックスなどに含まれる化学物質が原因で発症するケースが多いと指摘。
化学物質の発生源は他にもたばこや柔軟剤、防虫剤などと無数にあり、「住環境の浄化が必要。
そのためには家族の協力が治療の第一歩だ」と強調した。
長男の症状から、CSの可能性を疑い参加した大阪市の女性(70)は「芳香剤などが息苦しいという息子の訴えがずっと理解できなかった。
これからは一緒に生活を見直していきたい」と話した。