冬場は足元が温かい、夏場は湿気を吸収など健康面以外のメリットも
さらに、そのメリットは健康面だけにとどまらないようだ。
自然素材を使うことで、より快適に、過ごしやすい住まいになるという。
「例えば、冬場底冷えして寒くてしょうがない、という場合には床を合板から無垢材に変えるだけで、足で感じる温度が違います。無垢材だと裸足で歩いていてもポカポカ温かいんです。合板は熱伝導率が高いのですぐに体温を奪ってしまいますが、天然の木はもともと小さい穴がたくさん空いているので、空気の層があります。
そうすると、熱伝導率が低く熱を奪わないので温かく感じるのです。また、珪藻土を壁に使うと湿度を調整してくれるので、夏場でもジメジメしません。逆に冬場は湿気を放出して空気の乾燥を防いでくれます。珪藻土に替えてからエアコンに頼ることが少なくなったというお宅も多いですね」(丸山さん)
なお、建築用の自然素材には、主に次のようなものがある。
これらは住宅に使われる部材のほとんどに取り入れることができる。
【表1】100%自然素材は難しくても、床や壁といった内装材にこれらの素材を取り入れてみてはいかがだろうか(丸山さんのお話をもとに筆者作成)
自然素材を導入する場合のコストは?
健康に優しいだけではなく、自然素材にしか出せない風合いも魅力。
無垢の木の温もりを気に入って、リノベーションする人も多いとか。
とはいえ、自然素材というとコストがかさむイメージもある。
実際、量産型で低コストの人工素材に比べると、自然素材のなかには3倍くらい値が張るものも。
「自然素材は木材の場合、植栽から間伐、加工などいろいろな工程を経てつくられるため手間がかかっています。また、一つひとつの木材によっても違いがあり同じものはないため、どうしても人の手による選別が必要で、その分が価格に反映されているのです。価格の違いは、製品になるまでの手間がかかるか、かからないかということですね」
しかし、長い目で見れば自然素材のほうがかえって安く済むという意見もある。
「合板の場合、経年劣化によって床がベコベコになってしまうことがあります。それは板同士を貼り合わせている接着剤が、湿気による水分で劣化してしまうからなんです。その点、無垢材のフローリングであれば、接着剤による面接着をしていないのでそんな心配はありません。傷がついたときでもサンディング処理で少し削れば、新品のようになります。また、ビニールクロスの場合は紫外線で色が劣化しますが、珪藻土や漆喰に使用されている天然無機質顔料は何百万年もの時間をかけてできたものなので、ちょっとやそっとの紫外線では変色しません」(丸山さん)
高度成長期以降、住環境の変化や住宅の低コスト化、建設にかかる時間短縮などによって使い勝手のいい人工的な素材が取り入れられるようになった。
とはいえ、時代をさかのぼれば住宅には全て自然素材が使われてきた。
人の暮らしに優しく寄り添ってくれる自然素材、その魅力を今一度見直してみてもいいのかもしれない。
runより:中途半端な長さで区切るのはrunのブログの特徴なのですが化学物質過敏症、電磁波過敏症共にPCを長い時間使いにくいからどこまで読んだか忘れたという事が無い様に短めにして読み終えて休んでもらってから続きを読んでほしいというのが1つ。
眼の症状が出やすいので長文は疲れるだろうというのが2つ目の理由です。
。で改行するのは眼の症状のせいで詰まった文章は読みにくいだろうという理由です、「」内の文章は発言として区別させる為にあえて改行してません。
論文等は区切りで1記事を基本としているので長文の時はあります、さすがに長すぎる時は途中で区切る事にしています。
症状で起こる困りごとは個人差で左右されるという訳ではないと考えているので自分が困った経験があった事はなるべく避けたいからです。