・保管
【技術的対策】
・直射日光を避け、低温で換気のよい場所に密閉保管する。
・乾燥した場所に保管し、湿気や水滴等による腐食を防止する。
・容器は転倒等による衝撃およびバルブの損傷を防止する措置を講ずる。
・
熱、火花、炎から遠ざけて保管する。
【保管条件】
・
常に温度を40℃以上になる場所に貯蔵しない。
安全な容器包装材
・
推奨する容器包装材料は製品容器に準ずる。貯蔵タンク等設備材質は、ステンレス鋼が最適。
8.曝露防止及び保護装置
管理濃度
・設定されていない。
許容濃度
・
日本産業衛生学会(’08年)
10ppm
・ACGIH(’05年)
記載なし
・OSHA (‘93年)
記載なし
・AIHA *1 WEEL-TWA
50ppm
*1 AIHA: American Industrial Hygiene Association (米国産業衛生協会)
WEEL: Workplace Environmental Exposure Limit (作業環境曝露限界濃度)
設備対策
・
屋内作業場での使用の場合は、許容濃度以下になるように発生源の密閉化
または局所排気装置を設置し作業環境の換気を十分に行う。
・
蒸気は空気より重く床面に滞留し、密閉した室内で使用する場合には、酸素濃度の減少による窒息の恐れがあるので、部屋床面の換気を十分に行う。
・取扱い場所の近くに安全シャワ-、手洗い、洗眼設備等を設け、その位置を明瞭に表示する。
・「火気厳禁」、「関係者以外立入禁止」等の必要な標識を見やすい個所に掲示すること。
保護具
・呼吸用保護具、保護眼鏡、保護手袋、保護衣等を必要に応じて着用する。
呼吸器用保護具
・通常の使用条件にて、この物質が許容濃度以下に維持されているなら、空気呼吸器等は必要ない。
多量に漏れた場合は、有機ガス用防毒マスク、送気マスク、空気呼吸器等必要である。
手の保護具
・耐薬品性の手袋を使用する。
目の保護具
・目に液が入らないように液飛散防止用保護眼鏡を使用する。
皮膚及び身体の保護具
・耐薬品性の手袋、不浸透性保護衣、長靴
9.物理的及び化学的性質
外観形状
:
液体
色
:
無色透明
臭い
:
エーテル臭あり
pH
:
中性
融点
:
-107 ℃
沸点
:
27.7 ℃
引火点
:
引火点なし
爆発特性
:
爆発限界なし(ASTM E681)*
蒸気圧
:
0.0922 MPa(0.9366kgf/cm2 abs) (25 ℃)
蒸気密度比
:
5.3 ( 空気=1)
溶解性
:
水に対する溶解度 0.39 wt.% (25 ℃ 1気圧)
:
水の溶解度 0.08 wt.% (25 ℃)
発火点
:
データなし
分解温度
:
300-400 ℃以上
n-オクタノール/水分配係数
:
log POW 2.3-2.9
蒸発速度
:
データなし
粘度(液)
:
0.42 mPa・s(25 ℃)
粘度(蒸気:1atm)
:
0.011 mPa・s(25 ℃)
HCFC - 123 2015年4月1日 5/9
10.安定性及び反応性
化学的安定性
・常温では安定である。重合反応は起こらない。
危険有害反応の可能性
・水との反応なし、酸化性なし、自己反応性なし
混触危険物質
・
アルカリ金属、アルカリ土類金属(ベリリウム等)、マグネシウム合金(2%以上)、粉末アルミニウム、亜鉛から離しておく。
避けるべき条件
・
裸火、高温表面との接触を避ける。危険有害性のある分解生成物
・
熱分解すると、腐食性の強いフッ化水素、塩化水素、ハロカルボニル等の毒性ガスを生じる恐れがある
runより:意味不明な文字列がありますが取扱い注意を見ると微量でもヤバイ化学物質過敏症患者には危険と言えますね。