-3:ジアゼパム錠「アメル」の効果と副作用 | 化学物質過敏症 runのブログ

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3.ジアゼパム「アメル」の副作用とは?

ジアゼパム「アメル」は作用時間が長いので、眠気やふらつきに注意が必要です。

依存性は、他の抗不安薬より少ないです。

ジアゼパム「アメル」の効果の特徴を考えると、副作用もわかります。


ジアゼパム「アメル」は最高血中濃度到達時間が1時間、半減期が43時間の抗不安薬で、長時間型に分類されます。

ジアゼパム「アメル」の効果の強さとしては、
?抗不安効果「中」
?催眠効果「強」
?筋弛緩効果「強」
?抗けいれん効果「強」

このような効果の特徴をふまえて、ジアゼパム「アメル」の副作用を考えてみましょう。

まずは作用時間をみてみましょう。

1時間で血中濃度がピークになるので、即効性がある薬です。

ジアゼパム「アメル」を飲んで、すぐに副作用が強く出てくる可能性があります。

そして、半減期(血中濃度が半分になるまでにかかる時間)が43時間と長いので、副作用が抜けるまでに長引く可能性もあります。

効果の強さをみてみましょう。抗不安作用は中程度で作用時間が長いお薬です。

このため、他の抗不安薬よりも効き方が穏やかで、依存性が低いお薬です。

また、筋弛緩効果が強いので、ふらつきなどの副作用に注意が必要です。

催眠効果も認められ、眠気は事故などにもつながるので注意が必要です。

それでは、症状ごとに副作用をみていきましょう。

4.ジアゼパム「アメル」とその他の抗不安薬(効果と副作用の比較)

ジアゼパム「アメル」の作用時間は長いです。他の抗不安薬と比較しても、全体的に作用が強い点が特徴です。


抗不安薬には、さまざまな種類が発売されています。比較してみてみましょう。

抗不安薬を比較するにあたっては、2つのポイントがあります。
?作用時間(最高血中濃度到達時間・半減期)
?4つの作用への強さ(抗不安・催眠・筋弛緩・抗けいれん)

よく使われるベンゾジアゼピン系抗不安薬で、この2つのポイントを比較してみましょう。



代表的な抗不安薬の効果や作用時間について比較した一覧表です。

まずは作用時間によってタイプがわかれています。

作用時間は、ピーク(最高血中濃度到達時間)と半減期をみて推測していきます。

作用時間は短時間作用型~超長時間作用型までの4つに分類できます。

短時間~中間型に関しては、即効性を期待して使うことが多いです。

一方で超長時間型は、飲み続けていくことで全体的に落ち着かせる土台をつくるようなお薬です。

長時間型はその中間に位置していて、即効性も期待できますし、飲み続けていくことで不安を落ち着かせていくこともできます。

作用時間による副作用の違いは、
?短いほど依存しやすい
?長いほど身体に薬がたまって眠気やふらつきが出やすい

といえます。

患者さんの不安の状態から、どの作用時間の抗不安薬が適切か考えていきます。

その上で、作用の強さを比較して選んでいきます。

短時間型では、デパス>>リーゼ>グランダキシンです。

デパスは催眠作用が強く、睡眠薬にも分類されることがあります。

また、筋弛緩作用も強いので、肩こりなどにも使われます。

中間型では、レキソタン>ワイパックス≧ソラナックス/コンスタンです。

いずれも抗不安効果が強く、不安の発作にも使われます。レキソタンは筋弛緩作用が強いです。

長時間型では、リボトリール/ランドセン>セパゾン>ジアゼパム(セルシン/ホリゾン)です。

ジアゼパムには注射があります。服薬ができない時は、筋肉注射が有効です。

超長時間型では、レスタス>メイラックスです。

このタイプは非常に作用時間が長いです。

このため、副作用が一度出てしまうと抜けるのに時間がかかってしまいます。ですから、副作用の穏やかなメイラックスの方がよく使われています。

この他にも、抗不安薬はたくさん発売されています。

頻度はかなり減りますが、服用されている方もいらっしゃるかと思います。

それぞれのお薬の特徴を表にまとめましたので参考にしてください。

マイナーな抗不安薬の比較