ジアゼパム錠「アメル」の効果と副作用 | 化学物質過敏症 runのブログ

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ジアゼパム錠「アメル」の効果と副作用

ジアゼパム「アメル」は、セルシン/ホリゾンのジェネリック医薬品です。共和薬品が製造しています。


※この記事は、「アメル」で検索してたどり着かれる方が非常に多いです。

アメルで調べてこられた方のために、詳しく記事を書きました。

「アメル」について詳しく知りたい方は、「「アメル」「サワイ」「トーワ」ってなに?」をお読みください。


セルシン/ホリゾンは、1964年に発売されたベンゾジアゼピン系抗不安薬です。

50年以上前に作られたお薬ですが、そのバランスのよさと効果の幅の広さから、今でもよく使われています。

抗不安薬は安定剤とも呼ばれたりしますが、不安感や緊張感を和らげてくれるお薬です。リラックスするお薬なので、眠気やふらつきなどの副作用には注意をしなければいけません。

ジアゼパム「アメル」は、抗不安作用・筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用がいずれもしっかりと期待できるお薬です。

そのぶん副作用にも注意が必要です。

ここでは、ジアゼパム「アメル」の効果について詳しくみていきたいと思います。

他の抗不安薬とも比較しながら、どのような方にジアゼパム「アメル」が向いているのかを考えていきましょう。


目次 [非表示]
1.ジアゼパム「アメル」の効果と特徴1-1.ジアゼパム「アメル」のメリット
1-2.ジアゼパム「アメル」のデメリット

2.ジアゼパム「アメル」の持続時間と効き方
3.ジアゼパム「アメル」の副作用とは?
4.ジアゼパム「アメル」とその他の抗不安薬(効果と副作用の比較)
5.ジアゼパム「アメル」が向いている人とは?
6.一般名と商品名とは?
まとめ

1.ジアゼパム「アメル」の効果と特徴

まずは、ジアゼパム「アメル」の特徴をまとめてみたいと思います。

ジアゼパム「アメル」は、脳の活動を抑えることで落ち着かせてくれるお薬です。これにより、以下の4つの作用があります。
?抗不安作用「中」
?催眠作用「強」
?筋弛緩作用「強」
?抗けいれん作用「強」

となっています。これをふまえて、ジアゼパム「アメル」の特徴をメリットとデメリットに分けてみていきましょう。


1-1.ジアゼパム「アメル」のメリット
?即効性がある
?作用時間が長い
?幅広い効果が期待できる(筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用)
?依存性が低い(90日処方できる)
?剤形が多い

ジアゼパム「アメル」は、薬を服用するとすぐに効果が期待できます。

抗不安作用もしっかりとしているので、即効性が期待できます。

不安に対してはSSRIなどの抗うつ剤も効果がありますが、効果が出てくるのが遅いので時間がかかってしまいます。

ジアゼパム「アメル」の作用時間はとても長いです。

ジアゼパム「アメル」の血中濃度は2段階に変化して、いったん血中濃度のピークから急激に低下します。

その後、ゆっくりと身体からぬけていくのです。

このような変化なので、ジアゼパム「アメル」を服用しても薬効の実感としてはそこまで長くありません。

しかしながら、一定量が残って身体にたまっていくので、不安になりにくい土台ができていきます。


ジアゼパム「アメル」には抗不安作用だけでなく、催眠作用や筋弛緩作用、抗てんかん作用があります。

この作用がいずれも強いです。

筋弛緩作用が強いので、身体の緊張が強い時に有効です。

催眠作用もありますので、不安が強くて眠れない方には睡眠のサポートになります。

その中でもジアゼパム「アメル」で特徴的なのは、抗けいれん作用の強さです。

「てんかん」にも適応が通っているお薬です。

ジアゼパム「アメル」には即効性があるので、今まさに痙攣がおきているような時には、まずはジアゼパム「アメル」の注射などから使われます。


抗不安薬にはいずれも依存性があります。

ジアゼパム「アメル」は、作用時間の長さから依存性が少ないお薬です。

他の抗不安薬で依存になってしまった方は、ジアゼパム「アメル」に置き換えてやめていくこともあります。

抗不安薬のほとんどは、処方数が30日までに制限されています。

ジアゼパム「アメル」は依存性が少なく、てんかん治療としてもつかわれることから、90日まで処方ができます。

ジアゼパム「アメル」は、発売から年月もたっているので、たくさんの剤形が発売されています。

抗不安薬の注射剤は、ジアゼパム「アメル」しかありません。

坐薬やシロップ、粉薬なども発売されています。自分にあったお薬のタイプを選ぶことができます。


1-2.ジアゼパム「アメル」のデメリット
?ふらつきが多い
?日中の眠気が多い
?睡眠の質が落ちる

ジアゼパム「アメル」は、バランスよくいろいろな作用があるお薬です。

これが場合によっては余計な作用となってしまい、副作用となってしまいます。

さらに、ジアゼパム「アメル」は作用時間が長く薬の効果が残りやすいので、注意してください。

ジアゼパム「アメル」は筋弛緩作用が強いです。

筋弛緩作用が強く働きすぎてしまうと、身体に力がうまく入らなくなってふらついてしまいます。

また、催眠作用も強いです。

不安感や緊張が強い時は眠気を感じることは少ないかと思います。

薬をのんで気持ちが落ち着くと、急に眠気が強く出てくることがあります。

ジアゼパム「アメル」では眠くなる方向に作用しますが、睡眠の質を落としてしまう傾向にあります。

レム睡眠やノンレムの深い睡眠を減らしてしまい、ノンレムの浅い睡眠を増やしてしまいます。

このため、睡眠の質が落ちてしまって熟眠感が薄れてしまうことがあります。