・ビーフン作る“水虫な水”
そしてビーフンの問題も挙げられていました。
現地のカルチャー系英文ニュースサイト、シャンハイスト(shanghaiist)も昨年7月22日、中国国営新華社通信を引用して報じていますが、雲南省(うんなんしょう)の省都、昆明市(こんめいし)の村で作られたビーフンが、製造過程で、近隣住民が自分たちの足を洗った池の水を使っていたことが判明し、騒ぎとなりました。
ちなみにこの池では足だけでなく、村人は衣服や野菜を洗い、子供たちはゴミなどを投げ入れて遊んでいたそうです。
足を洗ったり、ゴミを投げ入れた池の水で野菜を洗う神経がそもそも理解できませんが、なぜこんなことをしたかというと、コスト削減のためだそうです。ビーフン1キログラムあたり2元~3元(34円~51円)のコスト削減につながるそうですよ。
安物買いの…薬物スイカ失い
そしてさらにさかのぼると、爆笑ものの事例もありました。2011年5月17日付英紙ガーディアン(電子版)によると、江蘇省丹陽市の村で、収穫前の大量のスイカが勝手に爆発したというのです。
どうやら、開花時期に与えねばならない植物成長調整剤「ホルクロルフェニュロン」を、収穫直前に使ったことが原因のようです。
中国ではこの調整剤を1980年代から使っていますが、地元農家の説明によると、収穫の2週間前に投与すると実の大きさと市場価格がそれぞれ通常の2割増しになるそうです。
なので、アホほど大量に投与した結果、爆発したというわけです。農家のひとりはガーディアン紙に「5月7日(の朝)、畑を見たら80個のスイカが爆発してた。
午後には(爆発スイカは)100個に増えてた。
2日後、数えようとも思わんかった」と説明しました。
結局、20軒の農家の計45ヘクタールのスイカ畑のスイカが全部爆発してしまい、魚や豚の餌になったそうです。セコい価格上乗せ策の代償は大きかったですね。
そしてこの騒ぎの約1カ月前、4月9日付米国際ニュース専門サイト、グローバル・ポストは、上海で、夜に青く光る豚肉が見つかったと報じています。
とある主婦が、近所の市場で豚肉を買い、家族で餃子を作り、残った豚肉を台所に置いて寝ました。
午後11時、その主婦はトイレに行くためベッドから出て台所の前を通ると、青く光る物体が。良く見ると、あの豚肉ではないですか!!というお話です。
専門家の調査で、豚肉の表面についた発光細菌が原因だと判明。
加熱調理すれば食べても問題ないとの結論に達しましたが、中国では、米ハリウッド映画「アバター」の登場人物たちの青色に似ていることから「アバター肉」と名付けられ、大騒ぎになったといいます。
もはや怒る気も失せてしまいそうですが、この国はこれからも、全く懲りずにトンデモ食材を世界に輸出しまくるのでしょう。そんな中国の食材について、注意深くウオッチしていこうと思います。
(岡田敏一)
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【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部などを経て現在、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。
runより:貧困層の人が中華料理店近くの下水から脂だけを取って食用脂として売って生計を立てている人が居るそうです。
悲しい現実ですね、お金儲けするのに色々な手を使った華僑みたいにお金に対する思想が我々とは違うのかもしれないです(´・ω・`)