低周波音の発生源と苦情2 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

2.3 低周波音の卓越周波数と苦情内容
これまでの研究結果によれば、揺れやすい建具の場合、20Hz 以下では人が感ずるよりも低い音圧レベルでがたつくことがわかっている。

実際の苦情についても同様な傾向があるかどうかを調べるため、既存の文献に掲載された事例の中から、苦情内容と低周波音の周波数特性が記載されているものについて、低周波音の卓越周波数と苦情内容を整理した

(表2-1 参照)。
文献にとりあげられた低周波音の苦情は物的苦情が多数を占めている。

苦情発生時の低周波音の卓越周波数はおおよそ 3~50Hz の範囲に分布している。

苦情内容別にみると、物的苦情のほとんどは「建具のがたつき」によるものである。

物的苦情は、可聴域でがたつきが発生している例もみられるが、ほとんどの場合可聴域以下の周波数域で発生している。
心理的・生理的苦情は「気分が悪い」、「発生音がうるさい」といったものであるが、苦情発生時の低周波音はいずれも可聴域の低周波音成分が卓越している。