・http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160417/k10010485611000.html
食物アレルギーの子ども支援 食品を無料配付
4月17日 19時40分
地震で大きな被害を受けた熊本市で食物アレルギーの子どもたちを支援しようと小麦や卵を使わない食品の無料配布が始まりました。
無料の配布が行われているのは熊本市中央区にある「国立病院機構熊本医療センター」です。
食物アレルギーの子どもが食べられるよう日本小児アレルギー学会が提供した小麦や卵を使わないクッキーやミルクそれにベビーフードなど、段ボール25箱分の食品が配布されます。病院の総合案内のカウンターで、子ども1人につき5つまで無料で受け取ることができるということです。
5年前の東日本大震災ではアレルギーの子どもが避難所で食べたものでショック症状を起こしたケースも報告されています。
日本小児アレルギー学会の藤澤隆夫理事長は「避難所ではアレルギーに対応した食品が手に入らない場合があるので用意した食品で少しでも安心してもらいたい」と話しています。食品の数には限りがあるため、なくなり次第、配布は終了するということです。
食物アレルギーの相談窓口を設置
食物アレルギーがある子どもが避難所などの食事で誤って原因物質が含まれる食べ物を食べてしまう事故を防ごうと、小児科の医師などでつくる学会が災害時の対応をまとめたパンフレットをホームページで公開するとともに、相談窓口を開設しました。
相談窓口を開設したのは、小児科の医師などで作る「日本小児アレルギー学会」です。
相次ぐ地震を受けて、食物アレルギーがある子どもが避難所などの食事で誤って原因物質が含まれる食べ物を食べてしまう事故を防ごうと、ホームページに、メールで相談を受け付ける窓口を開設しました。
この学会は、東日本大震災のあと、食物アレルギーなど、子どものアレルギーへの災害時の対応についてまとめたパンフレットを公開しています。
この中では、避難所などの炊きだしに使われる食材にアレルギーの原因物質が含まれているかどうか分からないことがあるため、周囲の人が食物アレルギーがある人がいないか声をかけ、食べられない食材の聞き取りをしたり、アレルギーがある人の分の食材を分けて、家族が調理したりできるよう、配慮を求めています。窓口では、子どものぜん息やアトピー性皮膚炎についての相談も受け付けています。
相談窓口のメールアドレス
sup_jasp@jspaci.jp
日本小児アレルギー学会ホームページ
ぜんそくや食物アレルギーなどがある子どもは、避難生活で環境が変わると症状が悪化する恐れがある。東日本大震災でも問題になっており、日本小児アレルギー学会は、親などを対象にしたネットでの相談窓口を開設した。
(タイムライン)熊本地震を時系列で
http://www.asahi.com/special/timeline/20160414-kumamoto-earthquake/
特集:熊本地震
http://www.asahi.com/topics/word/%E7%86%8A%E6%9C%AC%E3%81%A7%E9%9C%87%E5%BA%A6%EF%BC%97.html
熊本地震 災害時の生活情報
学会が公表している災害時の対応法
http://www.asahi.com/topics/word/%E7%81%BD%E5%AE%B3%E6%99%82%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%83%85%E5%A0%B1.html
(http://www.jspaci.jp/modules/gcontents/index.php?content_id=4
では、毛布や布団にはぜんそくの原因となるダニ、ほこりがついており、寝るときには顔が触れる部分にきれいなタオルをあてることを提案。
敷いたりたたんだりするときには子どもを近づけないようにし、マスクを着用させることを勧めている。
シャワーや入浴ができないとアトピー性皮膚炎が悪化しやすいので、ぬらしたタオルで汗や汚れをやさしく拭く。
市販のウェットティッシュやおしりふきは肌があれることがあり、注意が必要という。
患者用のミルクや食品を持たずに避難することもありうる。
学会理事長の藤沢隆夫・国立病院機構三重病院長は「自治体が備蓄しているので問い合わせるとよい。ミルクがすぐに手に入らない場合は、脱水症状を起こさないように水を飲ませてほしい」と話す。
相談は学会の電子メール(sup_jasp@jspaci.jp)へ。名前、年齢、性別、住所、電話番号を記載する。緊急性や症状に応じて医師から連絡がある。
また、日本循環器学会や日本静脈学会など循環器系6学会は17日、血液が固まりやすくなって起きる肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)に注意を呼びかける声明を出した。
避難生活を送る人たちに向けて、車のシートに座った姿勢で長時間眠らないことや足首を動かす運動を時々すること、十分に水分を補給することなどを求めている。
肺塞栓症は、足の静脈にできた血栓(血の塊)が、流れて肺の血管を詰まらせる病気。
呼吸困難や胸の痛みのほか、命にかかわる場合もある。
新潟県中越地震などでは、車中に泊まっていた被災者で肺塞栓症による死亡が確認された。