線維筋痛症の痛みに動的神経モビライゼーションが有効 | 化学物質過敏症 runのブログ

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2015年7月15日

線維筋痛症の痛みに動的神経モビライゼーションが有効
ランダム化比較試験により検証

from Archives of physical medicine and rehabilitation
線維筋痛症は、慢性的な全身の痛みを起こす病気ですが、その有効な治療法は検証段階にあります。

今回の研究は、線維筋痛症に対して、動的神経モビライゼーションという、神経の動きや伸張性を改善する手技によって、痛みが軽減するということを報告しました。


◆動的神経モビライゼーションとは

手足、体幹の構えを変化させる運動により、筋肉や神経の伸縮、滑走を促し、症状の改善につなげることを狙って行われる治療手法です。

◆動的神経モビライゼーション群と対照群にランダムに振り分け

今回の研究では、線維筋痛症患者48名を動的神経モビライゼーション群と対照群にランダムに振り分け、動的神経モビライゼーション群では1週間に2回の治療を8週間行い、痛み、神経の動きに対する効果を検証しました。対照群は、通常のケアを受けました。

◆動的神経モビライゼーションの方が痛みの改善に有効

調査の結果、以下のことを報告しました。


痛みの程度、上下肢の神経の動き、機能、疲労に関して、2群間に有意な差(p<0.05)が認められた。

また、介入前後での差が、介入群では有意であった一方、対照群では有意な変化は認められなかった。

動的神経モビライゼーションを実施した群では、通常のケアを受けた群と比べて、痛みや神経の動きがより改善する結果でした。

今回の結果のみでは断定することはできませんが、治療が確立されていない線維筋痛症に対して、新たな治療手段となれるかどうか、今後の検証が期待されます。


◆参照文献


Results of an active neurodynamic mobilization program in patients with fibromyalgia syndrome: a randomized controlled clinical trial.

Arch Phys Med Rehabil. 2015 Jul 1

[PMID: 26143052 ]