抜け毛を呼び毒性を残留させる「合成シャンプー」-2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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■走査電子顕微鏡による観察

 日本人の健康な髪の太さは100ミクロン前後で、成長期と休止期がある髪は毎日60から70本程度抜けている。

抜け毛のなかに根元のふくらみがまったくない10cm未満の短毛が3分の1以上あれば、脱毛の恐れありとされる。

 頭皮が合成界面活性剤の影響を受け続けるとどうなるか。

 合成シャンプー利用者と石けんシャンプー利用者の髪を走査電子顕微鏡で観察した坂下栄さん(医学博士)による実験結果がある(1986年、三重大学医学部)。

頭髪のサンプル(試料)は≒ャシャンプー使用者9人、石けんシャンプー使用者8人。各自任意に10本前後抜いてもらい、採集したものを(1)毛根部をつけて約8mm(ミリメートル)の長さ、(2)毛根部から5センチメートル離れた高さの部分を約8mmの長さ、(3)尖端部分約8mmの長さ、以上を切り出して顕微鏡で観察した。

 それぞれの毛の太さを比較したものが以下になる。

【毛の太さ平均】 100ミクロン=0・1mm(ミリメートル)
 尖端部をのぞいて観察可能な各々の毛の上端部、基部を各人約20ヶ所を計って平均したもの。

■合成シャンプー=平均87.3ミクロン
       (平均太さ:シャンプー回数)
  Aさん 94ミクロン:毎日
  Bさん 86ミクロン:毎日
  Cさん 87ミクロン:毎日
  Dさん 84ミクロン:毎日
  Eさん 87ミクロン:毎日
  Fさん 86ミクロン:毎日
  Gさん 97ミクロン:1日おき
  Hさん 72ミクロン:毎日
  Iさん 93ミクロン:毎日

■石けんシャンプー=平均109.6ミクロン
  Jさん 106ミクロン:石けんに切り替え後2カ月、毎日
  Kさん 100ミクロン:石けんに切り替え後5年、5日に1回
  Lさん 110ミクロン:生後ずっと(8歳)、1日おき
  Mさん 109ミクロン:7-10日に1回
  Nさん 115ミクロン:毎日
  Oさん 115ミクロン:3日1回
  Pさん 109ミクロン:5日1回
  Qさん 113ミクロン:3日1回

(『シャンプーはやっぱり石けんで!!』企画編集:生活クラブ連合会より)

 合成シャンプー使用者のキューティクル(髪の表面を覆っているうろこ状の角質)はボロボロに壊れ、髪そのものを傷めている。

また、洗髪の多さも髪のトラブルの原因ともなっている。
 髪も頭皮も角質(たんぱく質)の壁で覆われている。

合成シャンプーには合成界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム(アルキル硫酸塩、陰イオン系合成界面活性剤、AS)が主に使われているが、これは炭素数が12個あるアルコールである。

ASは、たんぱく質を測定する試薬に使われている化学物質でタンパク変性が強い。

つまり、髪と頭皮に結合してしまい、皮脂を必要以上に剥ぎ取るので、頭皮の角質層はスカスカになる。

その下の顆粒層に異物を入りやすくして残留毒性が簡単に浸透する結果、頭皮や毛根の脂分を取り去って毛根をもろくするといわれている。

最近ではASにかわってAE(非イオン系合成界面活性剤)の合成シャンプーも増えてきているようだが、「ASよりAEのほうが毒性が強い」と坂下さんは言う。

 合成界面活性剤の特徴は、皮膚から浸入し、皮脂や各層の脂質を流失させるだけでなく、皮脂や髪のたんぱく質そのものを溶かす。そして分解しづらく皮内に残留する。

坂下栄『合成洗剤 買わない主義使わない宣言』(メタモル出版)より。その後、新製品になるなど商品も入れ替わっている。


■シャンプーによる急性毒性比較実験

 同じく坂下栄さんらによる市販シャンプー58商品の急性毒性を比較した実験(メダカの全致死時間)を紹介しよう。.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。