最終回「子どもたちの成長を護らなければ私たちに未来はない」
【友の会だより158号(2015年11月1日)掲載分】
最近、感情のコントロールができない(キレる)若者、無気力な子ども(引きこもり・不登校)が問題になっています。
私たちが意欲的になるのも、はやる気持ちを抑えるのも医学的にはそれぞれに特有の酵素が働くということですが、これらの酵素を阻害する化学物質があって、その結果、先のような子どもたちが出てくるといわれています。
これらは将来、犯罪や事故と深く関わってくるでしょう。
ある種の農薬は成分を吸うとやたらと眠くなるものもあり、公共の乗物を運転する方がなると大きな事故になります。
実際、原因は不明ながらこの種の事故は起きています。
米国ではCD(コンダクトディスオーダー)の子どもたちが問題になっています。
行動異常の子どもは「壊れた脳の子どもたち」といわれ、脳がそもそも正常にできあがっていないためと考えられています。
このような例はすでに相談窓口にもいじめとして入ってきています。
また、化学物質のために解剖の授業が受けられない医学生、一時的な記憶力や思考力喪失のため、二桁の繰り上がりのない足し算ができない学生も出ています。最
後に、一冊の貴重な本とその著者をご紹介します。
「ミツバチ大量死は警告する」(集英社)。
著者は岡田幹冶氏。朝日新聞論説委員、ワシントン特派員、週刊金曜日編集長を経て現在フリージャーナリスト。
ミツバチが私たちに教えていることは何か。明日の人間の姿かもしれません。
また、岡田さんは国内外の豊富なデータを駆使してわかりやすい講演もしてくださいます。
広田しのぶさん(NPO法人 化学物質過敏症支援センター 事務局長)20年前、娘が職場のリフォームからCSになりました。
当初は何もわからず「うつ」がひどかったので、当時まだ一般的ではなかった臨床環境医学の情報を知らなかったら、今ごろ娘はいないと思います。
正しい情報は命を救います。
現在とても幸せに暮らしています。
以来、患者さんの話を聞いて19年になります。
特効薬はありませんが元気になれる病気です。
runより:この記事の凄いところですがシャボン玉石けんは自社製品を推奨している訳ではないという事です。
純石鹸でも反応する人は結構多いのです、無添加パイオニアのシャボン玉石けんは「自社が優れているのではなく他がおかしい」という考えですからね。
広田さんがおっしゃる通り化学物質過敏症と闘うには知識が必要だと私は言い続けてきました、何しろ医者もお手上げの環境病ですからね。