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その1「身近な現代病、こんな病気は今までなかった!?」
【友の会だより153号(2015年1月1日)掲載分】
化学物質過敏症(CS)の原因物質はあなたの身近にいくらでもある
多くの人がいつも使っているものが臭くて苦しいといい、周囲の人が飲んだり食べたり、使っているもので頭痛やめまい、呼吸困難が始まる、こんな人に実際出会うと、普通の人は「おかしな人」と思うでしょう。
嗅覚は鋭く、CSの患者は臭いがなくてもそこに付着しているものや含まれる合成化学物質を体が感知します。
臭いがあれば一層強く反応します。
一般の人にはまったく感じられないごく微量なものに対しても反応が出ます。
さらに、その症状は頭痛と湿疹、下痢と関節痛などこれまでの医学からは考えにくい症状で、何科に受診すればよいのか迷うほど多彩なものです。同じ原因でも出てくる症状は患者さんによって異なったりするため、一般の医師にはそんな病気はない、といわれます。
これらの症状は原因となる合成化学物質を体内に取り込んだために、起こってくる症状(反応)です。
それらは残留農薬や食品添加物であり、便利な日用品(殺虫剤や芳香剤など多数)という形で身の回りにいくらでもあります。
CSは世界的にもその発症のメカニズムが未だ解明されていません。
現代医学では身体のこれらの症状や過敏性は「気のせい」といわれ一般の医師には理解されていません。
CSは細菌やウィルスが原因の病気ではないのです。
しかし、2009年10月、厚労省は化学物質過敏症の病名登録を中毒の部門で認めました。(つづく