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花王『ヘルシアコーヒー』で脂肪は減らない 普通のコーヒーをイカサマ試験で無理矢理トクホに
01:11 04/06 2013
植田武智
4月4日発売のヘルシアコーヒー。高濃度クロロゲン酸と言うのだが…。
「一般のコーヒーの2倍の高濃度クロロゲン酸270mg」が脂肪を減らす、と宣伝するヘルシアコーヒーが発売された。
だが全日本コーヒー協会の見解でも一般のコーヒーに含まれるクロロゲン酸量は1杯あたり280mgでヘルシアより多く、同協会は「花王のやっていることは意味不明」と困惑する。
そもそもヘルシアコーヒーは当初、血圧低減作用をうたう別のトクホで申請しており、今回の再申請時に成分は変えず、意図的にありえないほどクロロゲン酸量を減らした対照商品との比較実験で効果を捻り出し、自社調べで勝手に「一般の2倍の高濃度」だと宣伝し始めたもの。
認可した消費者庁も、有効性を認めた消費者委員会座長である田島眞・実践女子大学教授も、一般消費者の視点が欠落していると言わざるを得ない。(花王の臨床試験論文はPDFダウンロード可)
「コーヒークロロゲン酸が脂肪を減らすメカニズムを世界で初めて発見しました。高濃度コーヒークロロゲン酸の力。このコーヒーで脂肪を燃やせ」
健康食品のメーカーは、「高濃度@@@」「@@@の力」という表現がよっぽど好きなのだと感心する。
◇一般のコーヒーと大差ないクロロゲン酸含有量
このヘルシアコーヒーに含まれる270mgという量のクロロゲン酸は、本当に「高濃度」と言える量なのか?
花王ホームページの宣伝では、「独自の『ナノトラップ製法』を開発。焙煎で失われがちだった『コーヒークロロゲン酸』を一般のコーヒーの約2倍に高めた」と説明されている(図1)
また、商品のQ&Aでは、
「ヘルシアコーヒーに含まれるコーヒークロロゲン酸270mgって、どれくらいの量?」という質問を作り、
「コーヒークロロゲン酸270mgは、一般的なドリップコーヒーにすると、コーヒーカップ約2.5杯分のコーヒークロロゲン酸量に相当します。
ヘルシアコーヒーは1本当たりの内容量が185gですので、コーヒークロロゲン酸の濃度は約2倍になります。
※フレンチロースト使用。五訂食品成分表抽出条件(浸出法:コーヒー粉末10g/熱湯150ml)での花王調べ。コーヒーカップ1杯150ml」
と回答している。
比較しやすいようにコーヒー100ml当たりの量に換算すると、花王調べの一般のコーヒーの含有量は72mgとなる。ヘルシアコーヒーでは約2倍で146mgだ。
一方、社団法人全日本コーヒー協会のホームページでは、コーヒー1杯(約140ml)のクロロゲン酸などのポリフェノール量は約280mgだとされている。
100mlあたりでは200mgとなり、上記のグラフと比較すると花王のヘルシアコーヒーよりも多いことになってしまう。
注)厳密には、コーヒーに含まれるクロロゲン酸以外のポリフェノールを含む可能性があるが、そう解釈してもそれほど大きな差は出ないと思われる。
特定保健用食品(トクホ)の安全性を審査する食品安全委員会の新開発食品専門調査会が2009年7月に出した評価書では、一般のコーヒー一杯のクロロゲン酸含有量は「30~350㎎」だと書かれている。
1杯を140mlとすると、100ml当たりの量は21~250mgとなる。
ヘルシアコーヒーの含有量146mgは、一般のコーヒーの含有量の範囲内、ということになる。少なくとも「高濃度」と言うのは言い過ぎだ。
たとえば同じヘルシアシリーズの先輩格にあたるヘルシア緑茶の場合、後から茶カテキンを添加しているので普通のお茶と比べても確かに高濃度になっている。
しかしヘルシアコーヒーについては、同じ評価書の中でも「本食品に含まれるクロロゲン酸類は、原材料のコーヒー抽出液に由来しており、クロロゲン酸類の添加等は行われていない」と明記してある。つまりヘルシア緑茶のようには添加していない.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
runより:花王に化学物質過敏症にされたOさんがコメントしてましたが本当に詐欺ですね。
化学物質過敏症になってから一度も花王の商品使ってないけど身体は分かってたのかもしれないですね(--:)