化学物質過敏症とシックハウス症候群とアレルギーの違いとは? | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症とシックハウス症候群とアレルギーの違いとは?


最近化学物質過敏症という言葉がちらほら聞かれるようになりましたね。

この言葉を聞いて、シックハウス症候群という言葉を思い出す方も多いでしょう。

この二つは似て非なる部分をもっています。

まずそれについて解説します。

▼化学物質過敏症とシックハウス症候群とアレルギー

◎化学物質過敏症は、厚生労働省で2009年に病気として認定されました。

主な診断:非常に微量の薬物や化学物質(主に揮発性有機化合物)の暴露によって健康被害が引き起こされるとするものです。

専門病院へ行けば、規定の診断と検査をうけ、診断されるものです。診断がくだれば、保険が適用されますし、職場環境が要因であれば、きっちりと労災を受けることもできる病気です。

◎シックハウス症候群は下記のような原因を持つ人すべてをさします。

・建材や家具からのホルムアルデヒドなど化学物質が揮発して起こる室内空気汚染

・住宅の気密性や断熱性があがりすぎての換気不足

・住まいのダニ・カビ被害

・アレルギー体質の人が増え、新しい住環境の匂いに反応した、心理的アレルギー症状

・化粧品や防虫剤、暖房器具など、日常生活用品から発生する化学物質による症状

上記のような原因物質を放つ建物や環境から離れると症状が緩和されるのが特徴です。

シックハウス症候群も、病院で化学物質過敏症検査をパスすると、化学物質過敏症として病気を認定されますが、化学物質過敏症の診断や検査をパスできない症状でも、シックハウス症候群とよぶことができます。

 厚生労働省がしめす、濃度に気をつける、シックハウス原因物質

ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン・パラジクロロベンゼン・クロルピリホス・テトラデカン・フタル酸ジ-n-ブチル・フタル酸ジ-2-エチルヘキシル・ダイアジノン・フェノブカルブ

◎「シックライフ」

シックハウス症候群と化学物質過敏症、アレルギーこの三つが重なり合い、なんらかの健康被害を抱えている環境生活を、「シックライフ」と呼びます。

日本はシックライフ大国と呼んでも過言ではないかもしれません。

▼ 厚生労働省が示す 家庭用品規制法に基づく規制基準(20物質)

(平成24年4月27日)


規制がかかったものは、従来表にある物質を使っていたために問題が起こったととることがでおきます。

平成24年以前の上記にあげられる製品をお持ちの方は慎重に取り扱いましょう。

▼ 家庭用品等による健康被害報告(厚生労働省 平成22年度)

◎皮膚障害 装飾品38人、洗剤 13人、時計/ビューラー 各7人、下着/靴下/履物/接着剤 各5人 時計バンド/ベルト 各4人

◎吸入事故 殺虫剤252人、洗浄剤(住宅・家具用)156人、芳香・消臭・脱臭剤 81人、洗剤(洗濯用・台所用) 36人、除菌剤23人、消火剤/灯油 22人、除草剤/乾燥剤 21人

▼ 厚生労働省のシックハウス症候群に関する規制への取り組み

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei/sick_house.html

 (厚生労働省シックハウス対策ページ)


便利との引き換えに、たくさんの危険に囲まれてしまった今。

工夫をしながら、できるだけ化学物質を避けて生活しましょう。