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化学物質過敏症とアレルギーの違い?
以前は「シックハウス症候群」として有名になった化学物質過敏症は、最近では柔軟剤の香料なども問題となっているようです。
アレルギーの一種と考えられている化学物質過敏症ですが、詳細をみると違うことがわかってきました。
化学物質過敏症の定義
化学物質過敏症とは、「特定の化学物質に接触し続けた結果、その後わずかな量でもその物質に接触すると、頭痛等の症状が発生する状態」です。
その原因は、特定の物質の過去の暴露量が体内の耐性限界を超えてしまったため、といえます。
その限界とは個人差としか言えないため、なかなか理解されにくい病気と言えます。
多種類の物質にも発症する
一度、化学物質過敏症を発症すると、その後異なる多種類の化学物質にも反応する「多発性化学物質過敏症」を発症することもあります。
アレルギーとの違い
一般的にアレルギー反応は、身体の免疫機能の反応です。
したがって、免疫で確認することができます。
しかし、化学物質過敏症は自律神経系への作用が中心であり、免疫系や内分泌系も関係すると考えられていますが、いわゆる抗原抗体反応では確認できません。
また、その症状もアレルギー反応のように鼻炎やぜんそく、炎症などのような共通な症状ではなく、人によって様々な症状が現れます。
物理的刺激や精神的ストレスが影響
化学物質過敏症は、ストレス下で発症しやすいと言われています。
そのため、社会的な理解も進まない現状があります。
しかし、化学物質過敏症で苦しむ人は年々増加しています。
ストレス社会の日本であるといえども、こうした症状で苦しむ人に対する理解と配慮は必要です。多くの化学物質過敏症は、室内で起きています。
室内環境を改善する等の周囲の理解と協力が、大切ではないでしょうか。