runより:諸事情により画像は掲載しません。
・https://medical-tribune.co.jp/news/2015/1117037832/index.html?_login=1#_login
雨にも負けず世界糖尿病デー
患者数4億人突破の糖尿病対策の重要性をアピール
イベント | 2015.11.17
全国的にあいにくの雨模様となった今年の世界糖尿病デー(11月14日)。パリから同時多発テロの衝撃的なニュースが飛び込む大変な1日だったが,日ごろは希薄な「世界」への意識を喚起する日ともなった。
国際糖尿病連合(IDF)によると,今年(2015年)の世界の成人糖尿病患者(未受診者を含む)は昨年から2,800万人増の4億1,500万人。
2040年には6億4,200万人に達すると推計されており(関連記事),糖尿病対策が急務だ。
11月14日を中心とする数日,この世界的課題に挑むべく全国でブルーライトアップなどが実施された。
また,関連イベントではタクシー乗務員への生活習慣介入の取り組みなども紹介された。
この記事はおよそ3分で読むことができます
個人クリニックもブルーライトアップに参加
世界糖尿病デーは1991年にIDFと世界保健機関(WHO)が増加する糖尿病の脅威に対応するために創設し,2006年には公式な国連の日として認定された。
世界最大級の糖尿病啓発キャンペーンで160カ国から10億人以上が参加する。
その象徴的イベントが各地のランドマークをブルーにライトアップする催し。ブルーは世界糖尿病デーのキャンペーンに用いられている「ブルーサークル」に由来する。9年目となる今年は全国約190カ所がライトアップされた。
2020年の東京オリンピックに向け再開発が急ピッチで進む東京・渋谷。
若者に人気の高層複合施設「ヒカリエ」もブルーに染まった。
再開発の熱気と,疾患の征圧に向けた世界糖尿病デーの勢いが重なっていた。
古都京都の夜も幻想的に染め上がった。
八坂神社山門前には,世界糖尿病デーの趣旨を説明する看板が立てられた。
寺社には由緒書きが付きものだけに,違和感なく風景に溶け込んでいた。
クリスマスのイルミネーションと混同されがちな現実もあるだけに,このような説明があると市民に正しく理解されるだろう。
各地の城郭もブルーに染まった。
ここでは二条城,大阪城,熊本城,3つの名城の競演をご覧いただきたい。
ブルーライトアップに参加したのはランドマークや大規模施設だけではない。
東京・千代田区の飯田橋メディカルクリニックは2013年から実施している。
理事長で糖尿病専門医の丹羽正孝氏は「東京タワーがライトアップしなくなり寂しく思うが,糖尿病関連施設は(規模の大小に関係なく)ライトアップして啓発に貢献すべき」と述べる。
都心の表通りから中に入った隠れ家のような街区からも,しっかりと世界糖尿病デーをアピールしていた。
タクシー乗務員への生活習慣介入で手応え
世界糖尿病デーの前後には各種イベント,講演会などが催された。
ここでは,食・楽・健康協会が前日の11月13日に東京・日本橋で行ったイベント「ロカボライフで健康革命」を紹介する。
同協会は2年前の世界糖尿病デーの当日に発足した一般社団法人。
1食20~40g程度の緩やかな糖質制限食をロカボ食として提唱し,その社会への普及を推進している。
13日のイベントには同協会の加盟企業が糖質を制限した食品などを出展した。
また理事長の山田悟氏(北里研究所病院糖尿病センターセンター長)が今年8月から同協会と日の丸交通,LAWSONの3者で取り組んでいる「メタボ社員ZEROプロジェクト」について紹介した。
同プロジェクトは,健康診断でメタボリックシンドロームの診断を受けた日の丸交通のタクシー乗務員に対して生活習慣への介入を行い,血糖値などの是正を図るもの。
具体的には,対象者には生活習慣などに関するセミナーを1回受講後,週1回日々の食事記録をファクシミリで送信してもらい,専門家がアドバイスを行う。
さらに同プロジェクトならではの特色として,LAWSONでブランパン(小麦の外皮を原料とした低糖質のパン)を購入すると,ポイントカードに購入金額と同額のポイントが付与されるという誘導が行われている。
その結果,対象者のLAWSONでの購入状況を見ると,介入後はブランパンを中心としたベーカリー,サラダを中心としたデリカの割合が上昇。
米飯,アイスクリームの割合が減少した。
40人のうち積極的に生活習慣の改善に取り組んだのは14人(35%),介入前に血糖異常が認められた15人では5人(33%)が取り組み,これらの人では介入前に平均7.4%だったHbA1c値が3カ月後には6.5%へと0.9%低下した。
同氏は,この結果について「(同様の取り組みを日本全体で行えば)年間医療費を1,500億円近く削減する可能性がある」との試算を示し,多くの労働現場で取り組む価値があると提言した。
同プロジェクトは,来年度にはタクシー・ハイヤー業界全体に広げる予定だという。
(2015年世界糖尿病デー取材班)
runより:本当~~~~に化学物質過敏症と糖尿病の相性は最悪です。
これで苦しんでいるんだよなぁ(--:)