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高圧酸素で線維筋痛症が緩和鎮痛薬が要らなくなることもある

 高圧酸素で線維筋痛症を治療すると、痛みが緩和され、場合によっては鎮痛薬が要らなくなることもあるようだ。
女性に多い

 イスラエルのテルアビブ大学を含む研究グループが、プロスワン(PLoS One)誌2015年5月号で報告したものだ。

 研究グループによると、線維筋痛症は診断が非常に難しい。
主な症状として慢性の痛みが挙げられ、米国人の70人に1人がかかっている。
ほとんどが女性。

 頭部の外傷、神経系の感染症、ひどい精神的ストレスが病気の原因になる。特徴として、筋骨格の痛み、疲労、記憶喪失、そううつが挙げられる。

 線維筋痛症はほかの病気と間違えられることが多く、正しく診断されるまで数か月、または何年も絶え間ない痛みに苦しむ。
たとえ診断がついても、症状を緩和する効果的な治療はなく病気との闘いが続く。

線維筋痛症を高圧酸素で治療

 テルアビブ大学の研究グループは状況を変えようと取り組んでいる。
線維筋痛症の女性に対して高圧酸素を使った治療を実施、鎮痛薬の使用を劇的に減らしたと説明している。

 研究グループの行った臨床試験では、参加者に2カ月間高圧酸素治療を実施。
線維筋痛症と診断されてから2年以上経過した女性60人を対象としたところ、48人が治療を終え、半数が40回の純酸素治療を完了した。

 90分間の純酸素に体をさらすもので、大気圧の2倍の気圧で、週5日間、2カ月間続けるというもの。

鎮痛薬が要らなくなることも

 治療は成功し、鎮痛剤の使用が劇的に減るか、要らなくなった。薬を使えば痛みは緩和するが、症状を逆転させることはなかった。
しかし、高圧酸素治療は症状を逆転させ、鎮痛剤が要らなくなることもあった。

 研究グループは、この試験で線維筋痛症の原因となる主な要因の解明にもつながると見ているようだ。
痛みを処理する脳のメカニズムの破壊が起きているというもの。
70%が線維筋痛症の症状から回復、症状の原因となる、誤作動を起こしている脳の領域の地図を作成できているという。

 病気の原因が分かり、治療の方法が確立するとすれば、歓迎すべきことだ。
文献情報

High-pressure Oxygen Can Effectively Treat Fibromyalgia

https://www.aftau.org/weblog-medicine–health?=&storyid4704=2213&ncs4704=3

Efrati S et al. Hyperbaric oxygen therapy can diminish fibromyalgia syndrome–prospective clinical trial. PLoS One. 2015;10:e0127012.

runより:治療法として確立して欲しいですね、化学物質過敏症でも線維筋痛症の症状は出ますし。