地球温暖化は太陽が原因であると主張する科学者が科学のために企業から金をもらっていたことを非難され | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

Discover 2015年2月21日
地球温暖化は太陽が原因であると主張する科学者が科学のために企業から金をもらっていたことを非難される
トム・ユルスマン

情報源:Discover, February 21, 2015
Contrarian Scientist Who Says Sun is Responsible for Global Warming is
Accused of Taking Corporate Cash for Science
By Tom Yulsman
http://blogs.discovermagazine.com/imageo/2015/02/21/
willie-soon-takes-corporate-cash-for-science/

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
掲載日:2015年2月25日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kaigai/kaigai_15/
150221_Discover_Willie_Soon_conflict_of_interes.html

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NASA の太陽観測衛星からの画像が示すように、2013年1月31日に起きた太陽表面上のプラズマの爆発は、長い環状を形成して宇宙に向けて伸びた後、崩壊した。
(Source: NASA SDO)

 著名な地球温暖化懐疑論者ウイリー・スーンは、”私が話している又はやっている又は研究している又は書いていることに、お金はびた一文も影響を与えていない”と述べている。
もし最近発表された文書が正確なら、彼は嘘つきである。

 2013年に行われた気候変動に関する講義(ビデオ)で、気候変動が人的原因であるとすることに反対する著名な懐疑論者ウイリー・スーンは、太陽のプラズマの爆発を示す大きな画像を指して、気候変動に関する科学的合意には”うんざりしている”と述べた。


”彼らはいつも二酸化炭素(CO2)だと言う。太陽が原因であるとは言わない。太陽はほとんど変化しない、何もしない。それが彼らの言うことだ。実際、私はその主張を全く理解できない”。


 講義の中で、”太陽が気候変動の主要な要因であり調査されるべきである”とさらに続けた。
 もし、情報自由法(訳注:日本の情報公開法に相当)の下に環境団体グリーンピースにより収集された文書が正しいなら、スーンは、地球温暖化に関連する温室効果ガスの人的排出の削減措置を阻止することにより、巨額の利益を得ていた大・企業献金者に雇われていたことになる。

 グリーンピースともう一つの環境団体 Climate Investigations Center は、ニューヨークタイムズ紙やガーディン紙を含む新聞社とともに、先週これらの文書を共有した。

 これらの文書をレビューした後、ガーディアン紙は本日、次のように報道している。

新たに発表された文書は、著名な大学人や気候変動否定者らの仕事はほとんど全部、エネルギー産業から資金提供を受けており、10年間以上にわたって、企業、ロビー団体、及び石油大富豪から受けた金額は、120万ドル以上に達していたことを示している。


 ニューヨークタイムズ紙はスーンがこの金額を受け取っていたことに言及している。

・・・彼の科学的論文の大部分は利益相反を明らかにしていない。
彼は、2008 年以来発表した少なくとも11件の論文でそのような利益相反について言及せず、少なくとも8件の論文で彼の研究を掲載したジャーナルの倫理ガイドラインに違反していたように見える。


 そしてニューヨークタイムズ紙は次のように述べている。

この文書は、スーン博士が彼への献金者への通信文の中で、彼は、”成果物”としての彼の科学的論文の多くについて彼らの金との交換を済ませたと述べていることを示している。

スーン博士は、文書についての質問に答えなかったが、彼は企業献金は彼の科学的発見に影響を及ぼしていないと長らく主張していた。


 彼はミネソタでの講義の中で同じ主張をした。

 ”私は、自分自身を科学者であると称する非常に多くの人々を見うけることがあるが、彼らは実際には独立していない”とスーンは述べた。
しかし彼は、”私が話している又はやっている又は研究している又は書いていることに、お金はびた一文も影響を与えていないということだ。
それはお金ですることではない。それは真実の追及のためであり、真実以外の何物でもない”。

 もし、情報自由法の下に収集された文書を引用しているこれらの報道が正確なら、スーンが嘘をついているということ以外のどのような結論に達することができるであろうか?

 参考までに、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気候変動に対する太陽を含む自然の要因及び人間による要因の両方を評価している。
気候科学の分野では、これらの要因は、”放射強制力(radiative forcing)”、又はRFという用語で測定される(訳注1)。
正の放射強制力は温暖化、負の放射強制力は反対の影響(寒冷化)を起こす。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は何を見つけたか? 産業の時代になった1750年以降2011年までの間に我々が大気に加えた主要な温室効果ガスは、1平方メート当たり3.00ワット(不確実性の範囲 2.22 - 3.78)、放射強制力を増大させている。
これと比較して、太陽から地球に到達するエネルギー量の変化は、1平方メート当たりわずか0.05ワット(不確実性の範囲 0.00 - 0.10)の放射強制力の増大をもたらすだけである。
それは温室効果ガスによる影響のわずかな小部分である。

   IPCC はまた、大量の熱が地球の気候系に蓄積し続けているにもかかわらず、1986 年から 2008 年の間に太陽からの放射強制力は実際には減少していることを指摘している(IPCC 報告書:1552頁の大きな文書)。

 もし、ウイリー・スーンの主張に関心があるなら、2013年の講義のビデオを見ることができる。但し、それはエネルギー産業によりもたらされ、金が支払われていることを頭に入れておくこと。

訳注1
放射強制力/ウィキペディア
  放射強制力とは、気候学における用語で、地球に出入りするエネルギーが地球の気候に対して持つ放射の大きさのこと。正の放射強制力は温暖化、負の放射強制力は寒冷化を起こす。

runより:化学物質や電磁波も同じ様なもんでしょ( ̄_ ̄ i)