人気の日焼け止め化粧品に環境ホルモン成分、母親の血液や母乳からも検出 | 化学物質過敏症 runのブログ

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カネボウ『ALLIE』、花王『ビオレ』、資生堂『クレ・ド・ポーボーテ』…人気の日焼け止め化粧品に環境ホルモン成分、母親の血液や母乳からも検出

16:18 04/30 2015

植田武智

売上10位内で唯一環境ホルモン成分「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」不使用だった「ノブUVミルクEX」。

買うならこの商品。


 夏を前に、紫外線防止効果が極端に高い日焼け止め化粧品が出揃ってきた。

だが、カネボウ、花王、資生堂などの売れ筋商品に軒並み使用されている紫外線吸収成分「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」に、環境ホルモン作用があり、動物実験で子どもの前立腺と精巣サイズが小さくなり精子数減少も確認され、脳の発達への影響も指摘されていることがわかった。

この成分は皮膚から浸透し体内へ吸収されることが分かっており、授乳中の母親を対象にしたスイスでの調査では、母乳の78%から検出された。

日常生活では「SPF50+」といった強い紫外線防止は不要なので、同成分を含まない商品を選ぶことをお勧めする(著者調べでは売上トップ10中、不使用は1つだけ)。

口紅やネイルカラーなどにも使用されているため要注意だ。

【Digest】
◇欧州で指摘された環境ホルモン作用の成分
◇日本で使用可能なのは4成分
◇カネボウ、花王、資生堂も使用
◇スイスの調査で授乳中の母親の78%の母乳から検出
◇日焼け止め以外の化粧品にも使われているので要注意
◇欧州で指摘された環境ホルモン作用の成分
 「ちゃんと日焼け止め塗ったはずなのに、焼けちゃったことない?」「二度と焼きたくないから」「絶対焼かない人にALLIE」
 日焼け止め化粧品1位のカネボウ「ALLIE エクストラUVジェル(ミネラルモイスト ネオ)」のCMの一部だ。

 このALLIEをはじめ、最近の日焼け止め化粧品には「SPF50+、PA++++」と、日焼け止め防止効果が高い商品が並んでいる。


SPFとPAについて
地表に届く紫外線にはUVAとUVBの2種類がある。

肌の炎症を起こし色素沈着を起こす原因となるUVBの防止効果を示したのがSPFで、2から50までの数値で表されており上限が「50+」。

また肌を黒くし皮膚の奥深くに浸透するUVAの防止効果を示したのがPAで+の数が1個から4個までで表示してある。

「SPF50+、PA++++」と表示されている商品は、UVA,UVBともに防止効果が最大という意味だ。


 しかし、こんなに強い紫外線防止が本当に必要なのか。

 化粧品工業連合会ですら、SPFで35以上、PAで+++以上必要なのは「炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど」と示している。

日常生活では、SPF20以下、PA++以下の弱い日焼け止めで充分なのだという。

 紫外線防止効果の高い化粧品には、作用の強い成分が使われることになる。

そうした成分は、肌に塗ると皮膚から体内に吸収されることが分かっている。

 近年ヨーロッパで問題にされているのが、日焼け止め成分の一部に環境ホルモン作用があるものだ。

 EUのNGOグループが作成している規制強化し代替化を促進すべき化学物質のリスト(SIN List)には、環境ホルモンの疑いのある化学物質が47種類挙げられているが、そのうちの7種類が、日焼け止め化粧品に使われる紫外線吸収剤なのだ。

◇日本で使用可能なのは4成分




EUで指摘されている環境ホルモン紫外線吸収剤の内、日本で使用可能な成分4種類。



 厚労省の化粧品基準で定められた、日本で化粧品に使用可能な紫外線吸収剤は、32種類ある。

その中でEUの環境ホルモンリストに挙げられているものは、4種類だ (左図)

 オキシベンゾンー1、オキシベンゾンー2、オキシベンゾンー3、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル。

 海外の研究では、オキシベンゾン類は肌に塗った場合の体内への吸収量が高く、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルの26倍、という指摘もある。

 そのため、オキシベンゾン類は日本でも代替化が進んでいるようで、化粧品成分の処方例が検索できるcosmetic-info.jpというサイトで調べても、オキシベンゾン類を使った化粧品は少ないことが分かる。

 オキシベンゾンー2を含む化粧品は27件挙げられているが、販売時期が古く、現在でも売られているものはほとんどない。

オキシベンゾンー1を使った化粧品は249商品あるが、ほとんどはネイルカラーで、日焼け止めには使われていない。

 ネイルカラーに使われている理由は、爪の日焼け防止ではなく、ネイルカラー自体が紫外線によって劣化するのを防止するためだ。

 比較的多く使われているのはオキシベンゾンー3で427件挙げられており、日焼け止め化粧品に使われているものがある。

しかし著者が店頭やネットでチェックしてみた限りでは、オキシベンゾン-3を使った日焼け止め化粧品で、現在でも販売されているものは、「TiME SECRETミネラルUVミスト」という商品1件だけだった。

 大手だと、DHCが「DHCサンカットQ10スプレー」という商品に以前使用していたが、現在販売中のリニューアル商品にはオキシベンゾンー3は使用されていない。

◇カネボウ、花王、資生堂も使用の「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」
 唯一、日本でよく使用されている環境ホルモン作用のある紫外線吸収剤が「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」で、日焼け止め化粧品に使われている。

 「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」の環境ホルモン作用については、オランダ政府の環境省の主導で評価した報告書に詳しく掲載されている。

 この成分は、女性ホルモンだけでなく、男性ホルモンや甲状腺ホルモンもかく乱することが示されている。

 2011年のラットを使った実験では、妊娠中と授乳期での母親へのばく露によって、母親と生まれたオスの子どもでの甲状腺ホルモンレベルの減少が確認されている。

 オスの子どもでは、男性ホルモンの量が少なく、また前立腺と精巣のサイズも小さかった。成長後の精子数の減少も確認され.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。


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まぁこれで十分な気がしますけど。