慢性疲労症候群から「全身性労作不耐性疾患」へ名称変更を提案 | 化学物質過敏症 runのブログ

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「慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)」、新しい診断基準と名前の提案、米国IOMが発表

米国の保健福祉省(HHS)を筆頭に国家機関が検討を依頼

 このたび「慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎」について新たな診断基準と名前が提案された。

 健康や医療に関して議会や政府に助言する独立非営利の学術機関、米国医学研究所(IOM)が2015年2月10日に報告したものだ。


直訳は「全身性労作不耐性疾患」


 米国のさまざまな機関から「慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎」に関する調査を依頼された米国医学研究所の専門家委員会が報告書を発表。

新たな診断基準と名前を提案したようだ。

 今回の調査依頼元には、米国の国家機関がずらりと名を連ねている。

 日本の厚生労働省に当たる米国の保健福祉省(HHS)を筆頭に、国立衛生研究所(NIH)、医療研究品質庁(AHRQ)、米国疾病対策センター(CDC)、食品医薬品局(FDA)、社会保障局(SSA)という機関。

専門家委員会を招集するよう米国医学研究所(IOM)に要請していた。

 設立されたその委員会がこのたび「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群を超えて」と題された報告書を発表。

診断やケアをしやすくするための新たな診断基準とともに、この病気の重要な特徴をより表している名前を提案した。

 新しく示された名前は「システミック・イグザーション・イントレランス・ディジーズ(systemic exertion intolerance disease、SEID)」。

直訳すると、「全身性労作不耐性疾患」。

「医療従事者すら十分に知らない」

 今回の報告によると、米国では約84万~250万人がかかっている慢性疲労症候群は、英国やカナダでは筋痛性脳脊髄炎と呼ばれている。

一般的にはME/CFSと呼ばれる。

日本でも精神領域をはじめとして問題になっている。

 症状としては文字通り、ひどく疲れるという症状をはじめ多様な問題を起こすと知られている。

激しい疲労、認知機能不全、睡眠障害、自律神経症状、痛みなどの症状がある。

激しい活動により悪化して、正常な日常活動に支障を来す。

 現状では、多くの人がこの病気と診断されるまでに何年もかかっている。

この病気に関する情報は医学校のカリキュラムの3分の1未満、医学テキストの半数未満でしか扱われていない。その上に、この病気について知っている医療従事者も、誤解していたり知識が不足したりしている場合がある。

 日本でも徐々に認知されるようになっている病気で、並行して動きがあるかもしれない。

文献情報

Beyond Myalgic Encephalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome: Redefining an Illness.Institute of Medicine; Report.2015 Feb 10.

http://www.iom.edu/Reports/2015/ME-CFS.aspx

runより:化学物質過敏症が突発性環境不耐性に変わるのは病名で解かりにくいので反対ですが慢性疲労症候群の場合「慢性」「疲労」という文字がだらけている、怠けているという印象を与えるとの事なので以前から名称変更の話はありました。

誤解されるよりは変更が良いと思うのですが病名だけでどういう病気か理解しやすい様にしてほしいと思います。