・出展:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
http://kokumin-kaigi.org/
・トキを守るためにネオニコチノイド系農薬削減―新潟県佐渡市
全国各地で生態系を守るための、ネオニコチノイド系農薬削減の動きが活発になってきました。
佐渡では、昭和56年以降しばらく姿を消していた日本のトキですが、その後平成11年にはじめて人口繁殖に成功し、平成20年からは、飼育下で増やしたトキを再び空に戻す野生復帰の取り組みが進められいます。
去る4月18日~22日『ミツバチからのメッセージ』DVD作成者の一人の御園孝さん、黒田洋一郎先生(環境脳神経科学情報センター代表)と筆者で、新
潟県佐渡市と福井県越前市などにトキやコウノトリを守るための取り組みを視察に行きました。
また、長野県茅野市も訪れ、農薬の空中散布中止を求めて映画製作を企画している方などと話し合いました。
佐渡でのネオニコチノイド系農薬削減の取り組みは進んでおり、JA佐渡とJA羽茂では平成23 年から25年にかけて、水田でのネオニコチノイド系農
薬使用を9割以上削減しました(園芸関連は6割減)。
この脱ネオニコチノイド系農薬への動きの背後には、一人のJA職員の熱心な取り組みがあったそうです。
また、この取り組みと前後して、平成23年から24年にかけて神戸大学大学院の星信彦教授らにより、ネオニコチノイド系農薬のダントツ(成分名:クロチアニジン)がウズラの実験で鳥類の繁殖に影響を及ぼすとする研究結果が発表されました。
ネオニコチノイド系農薬はミツバチだけでなく、鳥類の生殖機能もおかしくすることが明らかになったのです。
佐渡におけるネオニコチノイド系農薬削減のJAの取り組みが「佐渡モデル」として、今後、全国に広がることが期待されます。
佐渡島におけるネオニコチノイド系農薬供給量
水稲 9 割以上削減