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アンセル・ヘルスケア・ジャパン、日本初のラテックスアレルギーおよび化学物質アレルギーの発症リスクの低い手術用手袋を販売開始
2013.08.14 20:37 更新
アンセル・ヘルスケア・ジャパンは、日本初となるマイクロタイプの合成ゴム製のラテックスアレルギーおよび化学物質アレルギーの発症リスクの低い手術用手袋「GAMMEX Non-Latex Accelerator-Free Sensitive(ガメックス ノンラテックス アクセレーターフリー センシティブ)」を発表した。
国内では、販売代理店のひとつである東レ・メディカルが製品名「センシタッチ・プロ・センソプレン」として8月1日から販売を開始した。
東レ・メディカルでは、この新製品などで2016年度にシェア25%、売上高で現在の倍の20億円を目指すという。
「GAMMEX Non-Latex Accelerator-Free Sensitive」は、合成ゴムを主原料にしており、通常製造の際に使用される化学物質である加硫促進剤を一切使用していないため、天然ゴムラテックスタンパクによるラテックスアレルギーだけでなく化学物質アレルギーの発症リスクを最小限に抑えている。
また、繊細な手指の感覚を必要とする医療従事者のために薄手の設計とし、天然ゴム製の手術用手袋同様のフィット感・装着感を実現した。
さらに、国際標準以上のバクテリアに対するバリア性と消毒剤などへのアルコール耐性を備えている。
ヨーロッパ主要国、アメリカ、オ-ストラリアでは、2012年7月から販売されており、販売開始から10ヵ月で約100万双以上の売上を記録しているという。
アジア地域においては、今回の日本が最初の販売になるとのこと。
医療従事者だけでなく患者への感染防止の観点から、手術用手袋は不可欠な医療機器となっている。
現在、手術用手袋の主原料は天然ゴムおよび合成ゴムの2種類があり、国内では、価格・フィット感・装着感などの理由から、天然ゴム製手袋の使用が約90%と主流(2012年・日本グローブ工業会調べ)を占めているという。
しかし、天然ゴム製、さらには合成ゴム製手袋にもアレルギー症状を引き起こす可能性がある物質が含まれており、その使用頻度が高い医療従事者は、手袋使用後にアレルギー性接触蕁麻疹やアレルギー性接触皮膚炎に悩まされることが多いといわれている。
この背景として、アレルギー症状を引き起こす原因が、個人の体質によるものというだけでなく、手荒れなどでの皮膚のバリア効果の低下によるアレルゲンの浸入によってもアレルギー症状が起こるため、業務上、頻回な手洗いなどによる手荒れに悩まされている医療従事者のゴム手袋の使用が、荒れている手のアレルギー反応を誘引しているとも考えられている。
また、ゴム手袋が引き起こすアレルギー問題が正確に広く医療従事者に認知されていないという実態もあることから、施術を受ける患者への影響も懸念されていた。
こうしたことから、ゴム製の手術用手袋の使用によるアレルギー反応は、医療従事者の職業病ともいわれている。
職業性疾患(職業病/労働基準法では業務上疾患)の中で皮膚に発症するものを職業性皮膚疾患というが、これは職業性疾患のなかで25~30%とされている。独立行政法人労働者健康福祉機構の実態調査では、職業性皮膚疾患の中で、接触性皮膚炎は8割弱で発症が一番多く、大半を占めている。
さらに、発症部位では手が67.4%と高く、職業別でも、一番多い理・美容師10.8%に次いで、看護師が9.7%と2位となっている。
また、看護師の発症の原因としては、ゴム手袋、マスク、手洗いが挙げられている(独立行政法人労働者健康福祉機構労災病院等13分野研究普及サイト物理的因子疾患より)。
アンセル・アジアパシフィックのシニアバイスプレジデント兼エリアディレクターのデニス・ギャラント氏は、「今回、手術用手袋による手のアレルギー症状に悩む医療従事者に、このアレルギー発症リスクの低い手袋を提供できることを嬉しく思う。
この手袋が医療従事者により良い職場環境を提供し、また、施術を受ける患者に対し、医療の安全性の確保・向上につながることを期待している」と述べている。
アンセル・ヘルスケア・ジャパンでは、これまでになかったアレルギー発症リスクの低い手術用手袋「GAMMEX Non-Latex Accelerator-Free Sensitive」を発売することにより、医療従事者のより良い職場環境と、患者のより安全な治療環境作りに貢献していく考え。
なお、「ラテックスアレルギー」とは、天然ゴムに含まれるタンパク質によって引き起こされるアレルギー反応(即時型/I型アレルギー)で、アレルギー性接触蕁麻疹として、丘疹、腫脹、発赤、全身性蕁麻疹、呼吸困難、喘息など接触部位にとどまらずさまざまな症状を引きおこす。
アナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、頻繁に天然ゴム製の手袋を着用する医療従事者にとって深刻な問題となっている。
さらに、医療従事者のみならず、手術を受ける患者にとっても大きな課題といえる。
一方、「化学物質アレルギー」は、手術用手袋の製造の際に使用される加硫促進剤によって引きおこされるアレルギー反応(遅延型/IV型アレルギー)。
アレルギー性接触皮膚炎として、皮膚の発赤、硬化、小水疱、掻痒感、蕁麻疹などの症状を引きおこす。
48時間以上経過して発症するケースも多く、原因の推定が困難であり、診断が難しいことも問題となっている。
今回販売開始する「GAMMEX Non-Latex Accelerator-Free Sensitive」は、これら2つのようなアレルギーに対応した手術用手袋となる。
[発売日]8月1日(木)
アンセル・ヘルスケア・ジャパン=http://www.ansell.com/
runより:この記事を掲載したのは「ラテックスアレルギー」と「化学物質アレルギー」の存在をお見せしたかっただけで手袋なんかどうでもいいですwww
化学物質過敏症のカテゴリーに入れたのは要注意という事ですね、特に化学物質アレルギーは併発してる事が多々あります。