-2:可塑剤等に使用される化学物質が男の赤ちゃんの生殖器の変化に関連 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質製造産業の代表である米国化学工業協会(American Chemistry Council)の報道担当者は、その研究は、”DiNP への暴露に関連する小さな変化を報告している”が、その化学物質がこの変化を引き起こしているということは証明していないと述べた。

  同報道担当者は、その新たな発見は、DiNP と男児の肛門生殖器間距離との間に関連性を見つけなかった著者らの以前の発見及び他の二つの研究に”矛盾しているように見える”と述べた。

さらに、同研究は母親の単一尿サンプルに基づいている。

結果として、”信憑性が低い”と同産業グループは述べた。

”疫学の分野で因果関係を決定するために精査され考慮されるべき基準がある・・・。

我々は、この研究は多くの重要な理由のためにこの研究の評価点は低いことを見出した”。

 産業グループは、 DiNP が使用されている製品のタイプについての質問に答えなかった。科学者らはこの化学物質への暴露は、食品又は備品や子ども用品への皮膚接触に由来する可能性があると述べた。

 2008年にアメリカは、玩具及び子ども用品中の DiNP 及び二つの他のフタル酸可塑剤の使用を暫定的に禁止した(訳注2)。”この禁止は、発達中の胎児を保護するために何も役に立たない”と、スワンは述べた。

 消費者製品安全委員会は 7月に、この禁止を恒久的なものとするよう勧告し、”食品及び他の製品からの DiNP 暴露の取り扱いに責任ある米機関は必要なリスク評価を実施するよう”強く求めた。

 フタル酸エステル類への暴露をなくすことはほとんど不可能であるが、妊婦は、加工していない、包装されていない食品を食事に使用することにより、そしてプラスチック容器中の食品を加熱したり保存することを避けることにより、彼女らの暴露を低減することが可能かもしれないとスワンは示唆した。


訳注1

Our Stolen Future (OSF)による解説/2005年 胎児期のフタル酸エステル類への暴露で男児の肛門性器間距離が短縮


米化学会 ES&T サイエンス 2008年11月12日 可塑剤は男児の男らしさを損なうかもしれない

訳注2
フタル酸エステル類について/食品分析開発センター
 フタル酸ジイソノニル(DINP):汎用可塑剤、主な用途(電線被覆、壁紙、フィルム)
日本では口にすることを本質とするおもちゃに使用禁止