COPD(慢性閉塞性肺疾患)って何? | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:TMG保険新報
http://www.tmg.gr.jp/hokensinpou/index.html

・COPD(慢性閉塞性肺疾患)って何?
八王子山王病院 院長 井口 祐三

 近年日本国内においては公共施設等、路上においても禁煙・禁煙とうるさくなってきている時代になったことは愛煙家の皆様方には耳痛いことと思います。

これはひとえに街のポイ棄てによる環境汚染の問題だけではないのです。喫煙はCOPDの最大の原因となるからです。日本の長寿国家化に比例して、COPDに苦しまれる高齢者の方々が増加の一途をたどっているのです。


Q COPD(慢性呼吸不全)って何?
A  慢性的(1年~2年)な咳や喀痰の排出が続くようになり次第に動作的の息切れ、呼吸困難を自覚するようになり、更に進行すると安静時にも呼吸困難が生じ、喘鳴も絶えず聴かれるようになります。

Q 気管支喘息とは違うんでしょうか?
A  短期に呼吸困難が改善し、一年以上、呼吸困難、喘息発作が生じなければCOPDの診断にはなりません。

もちろん喘息を治癒させておかないとCOPDに変化してしまう方もよくみられます。

Q どんな病名があてはまりますか?
A  COPDとは慢性気管支炎、肺気腫、又は両者の併発によりひきおこされる閉塞性換気障害を特徴とする呼吸器障害性疾患であり、図のごとくそれぞれがオーバーラップされています。(図1)



Q 肺気腫ってなんですか?
A  肺胞壁、肺組織の破壊が慢性的に進行し、抹消気道の弾性収縮力の低下のため「呼吸時」の呼気量が極めて低下し、呼気障害=閉塞性換気障害をひきおこした病態です。

COPDの大方が肺気腫によるもののようです。

Q 肺気腫の原因は喫煙だけですか?
A  いいえ、喫煙以外にも大気中の有害化学物質が多大の影響力があると考えられていますが現在の臨床では証明は極めて困難です。