知って驚くあなたが食べている野菜や果物の農薬散布回数 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・知って驚くあなたが食べている野菜や果物の農薬散布回数
理事 水野 玲子
 毎日のように私たちが食べるスーパーで売っている野菜や果物。

いったいどれほど農薬がかけられているか、知らずに食べているのではありませんか?
 普通の野菜や果物は店頭に並ぶまでに、殺菌剤や殺虫剤がひと月に何回か撒布されています。

都会の消費者は、見た目がきれいな野菜を作るために生産者がどれほど農薬を使用しているのか、きちんと知る必要があるのではないでしょうか。
 誤解を避けるためにお話ししておきますが、表題に書いたトマト62回、ナス74回、イチゴ60回という数字は、九州のある県の慣行栽培の農産物防除暦の一例で、全国に共通した数字ではありません。



また散布回数とは農薬成分ごとの回数で、たとえば、同じ日に殺菌剤を1回(1成分)、殺虫剤を1回(1成分)使用すれば2回と数えます。

慣行栽培では、こうした防除暦は各都道府県のガイドラインにもとづき、地域のJA(農協)などで作成されますので、地域によって指導内容が異なります。

また、最近よく見かける特別栽培農産物とは、このような慣行栽培の化学合成農薬と化学肥料の使用を5割以上削減して栽培した作物のことです。ですから、特別栽培農産物と聞いて“安心・安全”と喜んで食べても、数十回農薬をかけている可能性があります。
スーパーに売っているイチゴは?
 数十回も農薬が散布されていると聞いて、いまさらながらに驚く読者が多いでしょうが、もしかしたら、それは例外のケースかもしれないと思い、試みにイチゴの防除暦を幾つか調べてみました。

平成25年のイチゴ防除暦は、山形県のJA(庄内みどり)では合計78回(殺菌剤34回+殺虫剤44回)、その中でネオニコチノイド系の殺虫剤は、チアクロプリド(成分名)1回、アセタミプリド2回、フロニカミド2回と合計5回でした。

また、別の地域の防除暦では、合計41回、35回などの地域がありましたが、35回散布の中でも、やはりネオニコチノイド系の殺虫剤は3回、そして有機リン系殺虫剤のマラソンも使用されています。

このように、日本ではきれいなイチゴを食べるために、消費者は大変なリスクを背負わされているのです。

見かけに惑わされず、家族の健康をまもるために真実を知りましょう。

とくに、生産者との距離が遠い消費者が、農作物がどのように生産されるか、正しい情報を知る必要があるのではないでしょうか。
 2014年1月、台湾で日本から輸入したイチゴに高濃度の農薬が検出されて大問題となりました。

検出された農薬の中には、ネオニコチノイド系農薬も含まれていました。

日本の農作物の輸出にも大きな障害となる農薬の大量使用の現実に、今、消費者が声をあげる必要があります。

それにしても、前出のイチゴの防除暦をみても、収穫前日まで農薬散布可能で、また数十種類の農薬がひとつの作物に使用されていますが、本当に大丈夫なのでしょうか。農薬の安全基準は、個々の農薬成分について残留基準や一日許容摂取量などが決められていますが、今回示した例のように30種類の農薬を数回ずつ使用しても、それを取り締まる規則はないのです。

複合汚染に対応した安全基準の新しい考え方に変えてゆくことが望まれます。